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昨日11/18に、史料ネット運営委のみで
屏風下貼りはがしの研修会を行いました。
ご参加いただいた運営委の皆さん、お疲れ様でした(^^)

この屏風は、2004年台風23号の際に日高町T家からレスキューしてきた
史料の一部で、今年T家から史料ネットに寄贈されたものです。

当日のプログラムは
・京都造形芸術大学から頂戴した「襖解体作業の流れ」DVD、レジメの勉強会
・T家屏風下貼りはがし作業
でした。

ナンバリング、現状記録用紙へのスケッチ、デジカメによる撮影を
しながら、下貼りを一層ずつはがしていく作業を試みました。

しかし、紙が弱いところ、糊が強いところがあり
一層ごとには、なかなかスムーズにははがすことができず
時間の制約もあり、結局骨からまるごと下貼り文書をはがすことにしました。

教科書的なはがし方とは違うかもしれませんが、
応急処置的なはがし方を模索していきたいと思います。

ボランティアさんが大量にやってきたときに
史料ネット運営委が指導できるように、今回は
史料ネット運営委にノウハウを伝えることに重きをおきました。

元禄期の下貼り文書もあったようですし、
まだはがし終えていない屏風にも同種の史料があるようなので
群として見ても面白い史料だと思います。
修復に興味のある方だけではなく、
近世史の方にも、次回以降はご参加いただけるよう
環境を整えたいと思います。
またメーリングリストやブログで告知いたしますので
是非ご参加ください。 (ま)