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神戸史学会と史料ネットは、
おもに兵庫県や大阪府などの地域史をテーマにした卒論の報告会を行っており、
今年で第3回目になりました。

大学院に進学しない大学生の場合は、4年間の研究成果を社会に発表する場はほとんどありません。
そこで歴史系の大学で勉強した大学生に、大学で学んだことを市民に聞いてもらう場としてこの会を企画しました。

今年は、3月16日(日)の午前9時半から兵庫勤労市民センターで
4人の学生さんから下記のテーマで報告をいただきました。

花尻千秋さん(大阪大学)「中世後期における熊野三山検校と山伏」
梶岡一路さん(神戸大学)「明治中後期尼崎における旧士族の一動向―尼崎士族会を題材に―」
井上誉さん(大阪市立大学)「大正期釜ヶ崎東入船町の木賃宿と貧民児童教育―都市支配再編の一側面―」
中村昌民さん(大阪大学)「戦時期における農地政策とその実態─大阪府萱野村の自作農創設維持事業を事例に─」

当日も30名を超える市民と学生の参加があり、活発な質疑応答がおこなわれました。

これまでの報告の中で優れたものの一部は、
論文の形で「歴史と神戸」でも紹介しています。
研究内容を活字化する機会をもうけることで、
学生さんが卒業後にも活動や調査を続ける動機付けになればと考えています。

来年も引き続き行う予定ですので、
阪神間の地域史をテーマにしている学生さん、
この報告会で市民の皆さんの前で報告してみませんか?(^^)