福島県内の状況についてのまとめです。

のちほど新聞記事の情報も追記し、施設ごとにまとめていきます。個人名は削除しました。(松下3/20) 
一部修正をいたしました。(川内4/2)
 
■ふくしま歴史資料保存ネットワーク(略称「ふくしま史料ネット」)の連絡先
福島県歴史資料館の本間宏さん作成ブログ
です。ふくしまネットへは当面このブログを連絡の場とするそうです。是非皆さん、訪れてください。
事務局:〒960-8116 福島市春日町5-54 福島県文化センター内(福島県歴史資料館仮事務所)
TEL:024-534-9193 FAX:024-536-1926 担当者:本間宏さん
メール:office@history-archives.fks.ed.jp
 
■県内被災自治体リスト(3/16史料ネット事務局調べ)
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/~macchan/fukusima.pdf
 
■今後の事務局体制&レスキューについて(4/17メール)
【ふくしま史料ネット事務局について】
 ふくしま史料ネットは、県との連絡を緊密にしながら、とりあえず独自に調査と救出活動を行います。
 昨年の発足呼び掛け人(福島県史学会・福島大学・福島県立博物館・福島県文化振興事業団)の代表者による事務局を、福島大学行政政策学類阿部研究室に置かせていただく予定です。
 発足事務を担当してきた福島県文化振興事業団(福島県歴史資料館)は、引き続き連絡窓口となり、情報の集約と調整、人員の派遣、救出の実働などの実務を担当し、ボランティアコーディネーター的な役割を果たすことを予定しています。
【レスキュー作業について】
 今週は、中通り北部の個別調査を継続するとともに、事務局ほか有志のよる須賀川市内被災資料救出の第一陣を出動させることとしています。 その後、短期計画を策定したうえで、ネットワーク登録者の皆様にご協力を呼び掛けることとなると思います。 
■須賀川市の状況(4/11ふくしま史料ネットブログより引用)
「須賀川市の被災状況を見ましたが、民家・公共施設ともに、市街地中心部の被害が激しく、神炊館神社(おたきやじんじゃ)の上杉景勝奉納と伝わる石鳥居も無惨に崩壊していました。また、藤沼湖決壊で土石流に見舞われた長沼地区の被害は言語を絶するものでした。」
■郡山市歴史資料館の状況(3/31職員と電話)
・職員は皆無事。
・建物自体には大きな被害はない。
・土器類が転倒し、大部分が破損した。
・収蔵庫内の古文書が入った保存箱なども崩れ落ちたが、古文書自体には被害は出ていない。

■ふくしま史料ネット事務局からのメール「緊急のお知らせ」(3/23 8時)
昨日、下記サイトに記しましたように、震災に乗じ、首都圏の古物商が福島入りした情報が得られております。
http://blog.ap.teacup.com/fukushimanet/9.html
阪神大震災のときも、武具・中世史料等が散逸しています。地域による自衛の対策が必要と考えます。
なお、参考資料として、上記記事に中越沖地震の際に新潟県教委が市町村に送付した文書を掲載しております。
 
■県内図書館・公民館図書室被害状況(3/20福島県立図書館HPより)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/sinsai_higai_fukushimaken_library.html
 
 
■ふくしま史料ネット事務局からのメール「情報提供のお願い」(3/19 15時)
 このメールは、ふくしま歴史資料保存ネットワーク事務局が発信しております。
 上記ネットワーク登録者様のほか、福島県内の文化財等所有者様および文化財・歴史資料・公文書・社会教育関係者様、近隣県等の文化遺産保護団体の皆様に向けてお送りしております。
 3月11日におきた東北地方太平洋沖地震によって、被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
 家屋等を失われた方が非常に多く、被災地から退避されている方も多いため、このメールを受け取っていただけるのかどうか、たいへん不安です。メールを受け取ることができた方は、周辺の文化財・歴史資料関係者の安否、資料収蔵施設等の状況をお知らせいただければ幸いです。
 このメールに直接返信してしまいますと、私以外の事務局員が受け取れませんので、下記アドレスあてに情報をお寄せ頂きたく存じます。歴史資料館職員全員で対応します(職員は全員無事、来館者の方々も無事でした)。
office@history-archives.fks.ed.jp
 また、送信先が不十分なため、福島県内の市町村教育委員会、博物館等施設、自治体史編纂室、資料所有者等に転送いただければ幸いです。重複送信はやむを得ないと存じます。
 昨年11月に再発足した「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」ですが、登録者の募集を行い、史料の所在確認と状況把握を行う段取りを思案しているうちに、怖れていた大震災(東北地方太平洋沖地震)に見舞われる事態となってしまいました。
 被災地の中にあっては、メール・インターネットはもちろん、携帯電話も有線電話も通じず、どこで何が起こっているのかが全くわからない状態がしばらく続きました。
 ネットワーク事務局を置いている福島県文化センター・福島県歴史資料館も、この地震によって被災し、当分の間は使用不可能な状態となっています。テレビ等ではあまり報道されませんが、福島県の中通りや会津においても甚大な被害がありました。私自身も間一髪で助かった状況です。また、こちらの事業団が管理運営を行っている福島県文化財センター白河館(まほろん)にも大きな損傷がありました。いずれも当分の間は閉館となります。
 現在、福島県文化センターの楽屋に仮設事務所を設けています。ようやくインターネット環境が回復したので、下記アドレスに暫定ブログを開設し、情報の集約と発信を開始したところです。
ふくしま歴史資料保存ネットワーク暫定ブログ
http://blog.ap.teacup.com/fukushimanet/
 報道では、福島県内の死亡者数があまり変動していませんが、原発の爆発事故以来、周辺の捜索活動が行えない事に起因しているものと見られます。
 被災者の方々の健康と安全が確保されない状況に加え、ガソリン・灯油・食糧等の物資の枯渇、余震による被害の増大、予断を許さない原発の状況などから、文化財・歴史資料等の救出活動には着手できない状況にあります。
 また、原発から避難するため、福島県民が続々と県外に退避し、原発立地域においては行政機関ごと県外に退避しているような現状です。復興に着手できる目途も立っていません。
 しかし、資料所蔵者の方が津波等で被災され、安否あるいは避難先も不明な状況では、今後行うべき史料救出活動の準備にすら着手できません。少しでも多くの情報をお寄せいただきますよう、皆様にお願い申し上げます。
 
■福島ネットからのメール(3/18 9時)
最悪の事態になりつつあります。
避難所に退避した人たちが、福島県外などに避難し始めました。放射性物質に対する過度の風評により、中通りの住民も避難し始めました。
史料の救出以前に、史料の所蔵者・管理者が、着の身着のまま原発から逃げている状況ではないかと思います。
深刻さが増し、原発周辺の住民がいつ故郷に戻れるのか、あるいは戻れないのか、全くわかりません。
確実な情報を得るのが困難で、県内の被害状況はまだまとめられません。
とりあえず、県博物館連絡協議会(会長:福島県立博物館)が情報をつかめれば、お知らせ頂くようお願いしてあります。
 
■(3/17 22時)
ふくしまネットがきちんと機能していて安心しました。
同じ県内ではあるのですが、なかなか動きが伝わって来ず、やきもきしていました。
ふくしまネットにとっては始めての大規模災害になります。サポートをお願いします
 
■福島ネットからのメール(3/16 22時)
福島県歴史資料館は、建物は倒壊しませんでしたが、内部はいつ復旧できるかわからない状況で、当面は閉館となりました。
ようやく電気が通じ、電話もつながるようになりましたが、職場のメールは復旧できません。
このため、下記の通り、ふくしま史料ネットの仮設ブログを個人的に作りました。当面はこれを連絡の場とさせていただきたく存じます。
http://blog.ap.teacup.com/fukushimanet/
 
■史料ネット宛メール(3/16 14時)
・相馬市・南相馬市
相馬市史、南相馬市史、南相馬市博物館の職員は無事。現在、博物館が避難所になっているようである。
・福島県立博物館
人的被害はないが、建物・資料とも多少の被害が出ている。点検・調査中。安全が確認できるまで休館
・福島県歴史資料館
歴史資料課長山内氏のホームページに掲載
http://yamagatuko.sakura.ne.jp/bunka/newpage1.html
 
■史料ネット宛のメール(3/14 7時)
福島県(白河市)の状況ついてお知らせします。白河市では震度6強の揺れがありました。
現時点で分かる範囲で、状況をお知らせします。
1.被害状況(白河市)
まず、職員およびその家族は無事です。ご安心ください。
私の行動圏の範囲では、道路のひび割れ・陥没、電柱の傾き、塀の倒壊などがありましたが、建物自体の倒壊はそれほどみられません。
ただ、外装の脱落や壁の亀裂などは生じていますので、次に大きな揺れがあったときに耐えられるのか不安です。
また、避難命令は出ておりませんが、土砂崩れにより生き埋めになった方たちがおり、みな心配しております。
2.被害状況(白河市以外)
交通・通信網が寸断されているので、私もニュースで報道されている以上の状況が分かりません。
地震発生当初はテレビで各地域の様子を伝えてくれていたのですが、原発の問題が起きてからは各地の細かい様子が報道されなくなり、分からなくなりました。
津波被害の出た浜通りで史料調査をしていた研究者と連絡が取れたのですが、彼らも報道で状況を確認しているようなので同様のようです。
火曜日には県北部の福島市に住む職員が出勤してくる予定なので、明日には福島市の様子は分かるかと思います。
3.ライフラインについて
順次回復しておりますが、かなりの地域で断水が続いています。
固定電話に関してはかなり繋がるようになりましたが、携帯電話・メールについてはつながらないことが多いです。
インターネットについては場所によっては使えるのですが、職場のシステムはダウンしている状態です(このメールは自宅の回線から送信しております)。
職場のアドレス宛にいろいろな情報や問い合わせが届いているとは思うのですが、まだ確認できておりません。
鉄道については、新幹線・在来線ともに全くの不通状態で、移動手段は車のみなのですが、ガソリンが売り切れ状態で入手できない状況です。
スーパーについては自宅近所のお店は開店しておりますが、目に見えて商品が減っています。
そのほかのお店についてはほぼ臨時休業です。
 とりいそぎ、生存報告と状況の連絡です。
 関係者の安否と史料の被害状況などについても、確認が取れ次第お知らせします。
まだ大きな余震が発生する可能性が高いようですので、みなさまもお気をつけください。
 
■史料ネット宛メール(3/14 7時)
・福島県立博物館
人的被害はないが、建物・資料とも多少の被害が出ている。点検・調査中。安全が確認できるまで休館
 
■史料ネット宛メール(3/13 10時)
福島県白河市博物館・資料館被害の状況
・白河市の震度は6強
・福島県文化財センター白川館「まほろん」
施設、収蔵品ともに被害が出ている。
・白河市歴史民俗資料館
資料館に被害なし。城郭の石垣が崩れている。
・ふくしまネットの事務局とは連絡が取れない。