関東(群馬・千葉・栃木・茨城)の状況についてのまとめです。
のちほど新聞記事の情報も追記し、施設ごとにまとめていきます。個人名は削除しました。(松下3/20) 
 
首都圏地域資料情報ネットワーク (通称:首都圏ネット)
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【群馬の状況】—————————————————-
■県内図書館の地震による被害状況(3/20群馬県立図書館HPより)
http://www.library.pref.gunma.jp/teiden.pdf
 
 
【千葉の状況】—————————————————-
■千葉県文化財救済ネットワークへの連絡先
・事務局 住所 〒260-8682 千葉市中央区青葉町 955-2(千葉県立中央博物館内) 電話 043-265-3111
■千葉県旭市の被災状況(4/17千葉歴史学会HP)

■千葉県香取市佐原地区の状況
日本史史料研究会会報『ぶい&ぶい』(無為 無為)vol.019
 千葉県香取市佐原地区を訪ねて 渡邊大門
 2011年3月11日の前と後ー千葉県香取市佐原地域ー
■4月10日 千葉県旭市等被災状況調査
■被災地発・香取市:歴史的街並みにも被害(ケンプラッツ20110321)
3月17日段階の香取市佐原地区の重要伝統的建築物保存地区の被害状況
■茨城県桜川市真壁および千葉県香取市佐原の重伝建地区の状況(3/29)
 ・ブログ「日々を旅する」
(個人ブログにリンクを貼らせていただきました。問題あればおっしゃってください)
■(3/19 20時)
野田の博物館は復旧もほぼ終わりましたが節電のため休館・出勤停
止で自宅勤務です。市内では旧家の瓦の落下、石造物の倒壊が随所にあるくらい
です。取り急ぎ、御礼とご報告まで。
 
■(3/16 14時)
・千葉県文書館
施設、職員には被害はない。書庫内の資料が散乱
・伊能忠敬記念館 
伊能忠敬関係資料-展示中の資料は無事。展示のガラスにも建物にも被害はない。
収蔵庫の棚から中性紙箱は落下しなかった。伊能忠敬旧宅(史跡)は瓦が落下

■(3/11 21時)
ひとまず野田の状況、ご報告します。野田は人的には無事です。
・全体として一部の棚のものが落ち、軽い什器類が動いたくらいです。
・電気、ガス、水道全て動いています。
・文化財に関しては、職場を中心に分かる範囲で。
1,建造物
大正末期の和風建築と、昭和34年(1959年)年築造のコンクリの博物館です。
前者はヒビなど入ったようです。また瓦にも一部、被害がありました。
後者、博物館は主に館内の展示物に移動など。壊れたものはなかったようです。
但し、明日しっかりとした確認をしないと分かりませんが。
近隣では数件のお宅で屋根瓦が落ちた、、とのことでした。
なお、明日は臨時休館になりました。
2,石造物
石灯籠が崩れていました。
3,館蔵資料
一部、破損したものがあったようです。確認は明日以降になりました。
収蔵庫内は固定していなかったものが落ちたくらいです。
4,民間所在資料
不明です。明日、朝に町中を廻ってみようと思います。建物内での破損、
またお蔵などの倒壊の危険性はあるように思います。
 
 
【栃木の状況】—————————————————–
 
■県内公立図書館・公民館図書室の開館状況(3/20栃木県立図書館HPより)
 
■(3/16 14時)
・那珂川町馬頭広重美術館
美術館を覆う杉のルーバーが数本折れる。建物のあちこちに小さなゆがみが出ている。
作品にはほとんど被害はない。
 
 
【茨城の状況】—————————————————————
 
茨城県については、「茨城の状況まとめ」も併せてご覧ください。(4/3)

■水戸市内の状況について、史料ネット宛メール(3/21 23時)
土曜日より茨城県水戸市に赴き、現地の状況を見てきましたので、お知らせします。
水戸へは東京駅から高速バスに乗って向かいました。
常磐道は、復旧したとはいえ、道路の隆起・陥没がまだまだ残っていました。
東京駅からの高速バスは何度も利用していますが、途中で何度も車体が上下するようなことは今までありませんでした。
通常ではない状態であることを実感しました。
水戸駅南口に到着すると、駅舎が封鎖状態になっていて、南口から北口への通り抜けができなくなっていました。(現在は通行可能だそうです。)
テレビのニュースでも流れていましたが、駅の構内は特に被害が大きく、看板が垂れ下がったり、ホームが破損したりしているようです。
http://mytown.asahi.com/areanews/ibaraki/TKY201103180562.html
市内の下市(しもいち、水戸駅から南東の地区)に向かって歩いていきましたが、ブロック塀が倒れていたり、屋根瓦が落ちてブルーシートがかかっていたり、窓ガラスが割れていたりする家ばかりでした。
道路もひび割れたり隆起していたりしているのですが、後で聞いたところによると、それでも大分復旧した方だとのことでした。
建物の室内も、重そうなロッカーが軒並み倒れていたり、キャスターを固定してあったはずのピアノが50センチメートル程移動していたりと、揺れの大きさがうかがえました。
ただ、幸いなことに水戸市の下市はライフラインが全て復活しているため、温かいご飯が食べられますし、お風呂にも入れます。
余震が頻繁にあり、まだ安心できる状態ではありませんが、普通の生活ができる状態に戻りつつあります。
蔵や寺社の被害状況につきましては、簡単ではありますが、別添えにて写真入りのレポートをお送りします。
主に水戸市の下市の状況です。
上記のように比較的恵まれた地域であっても、文化財の被害はかなりあるのではないかと思われます。
 
イメージ 1
              ▲【水戸駅南口】 ロータリーの柱が浮き上がって、ブロックが崩れています。
 
イメージ 2
    ▲【清巌寺(水戸市元吉田町3240)】 
     無縁墓が将棋倒しになっています。他の墓石も、約7割が倒れたり、落下したりしていました。
 
イメージ 3
    ▲常陸第三宮 吉田神社(水戸市宮内町3193-2)
     入口の大灯籠が跡形もなく崩れています。
 
イメージ 4
   ▲鳥居も崩れていて、危険な状態です。
 
イメージ 5
   ▲【水戸市下市(しもいち)地区の蔵】
蔵の3分の2が手前にずれ、フェンスの上に乗っています。木がストッパーになっている状態です。
 

イメージ 6
       ▲壁が斜めに真っ二つになっています。
 
■県内図書館等被害状況(3月18日16時現在)(3/20茨城県立図書館HPより)
 
■(3/19 9時)
・筑波大学附属図書館
http://twitpic.com/photos/tsukubauniv_lib
・茨城県立歴史館
所蔵の文書類には被害なし。展示スペースなど施設に損傷を受けたため、特別展「頼重と光圀」は中止。展示品類は大丈夫だった模様。ほかにも損傷あり、4月いっぱい休館の予定
・岡倉天心ゆかりの登録有形文化財「茨城大学五浦美術文化研究所六角堂」
(茨城県北茨城市)が津波によって消失(読売新聞2011年3月12日)
 
■(3/18 11時)
県北海側は津波も含めて、甚大な被害を受けている。
天心の六角堂が流失したのをはじめ、文化財にも被害が出ているようだが、多くは詳細不明
県や市町村担当者が確認に走っているもよう。
 
■(3/17 17時)
・また、意外なくらいつくば地区の被害が大きく、筑波大では建物の破損に加え、合計150万冊が書架から落下しました。下記に写真が公開されています。
http://twitpic.com/photos/tsukubauniv_lib
 
■(3/16 14時)
・茨城県近代美術館 
展示室は固定してあった可動壁がずれる。ケースが動く。
作品は無事。ワイヤーで吊っていた額装、軸装作品は異常ない。木彫が1点倒れた。
屏風で倒れたものなし。
 
■(3/16 1時)
茨城県も、県北部を中心に被害がかなり大きいようです。
水道もガスもまだ弱い状態だそうです。
道路の隆起・陥没が激しく、自動車の通行が危険な箇所がいくつもあるそうです。

茨城県立歴史館は、文書館部門は被害がありませんが、博物館部門は展示物の落下等があったそうで、当分休館です。
岡倉天心設計の五浦の六角堂は、津波によって消失したとのニュースが流れています。 

 
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