史料ネット会員の方からお知らせです(^^) (ま)

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尼崎・水堂の須佐男神社宮司上村武男氏は立花地域の研究を精力的に進めておられ、これまでも
「写真と地図でたどる わが町いまむかし展」(2005)・「水堂・立花いまむかしの姿」(2006)など
の展示を開催してきました。このたびは、新たな史料に基き、「戦争」の再考をうながす展示会を開催
されます。ぜひご来場ください。

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水堂立花・地域歴史展第3弾
《いま、「戦争と神官」を再考する-ふたたび戦火の時代をつくらないために》

■主催
水堂須佐男神社(宮司・上村武男)

■開催主旨
 20世紀なかば、第二次世界大戦(太平洋戦争・大東亜戦)において、神社の神官がみずから果たし
た、歴史・文化のうえでの役割とは何だったのだろうか。小さな氏神に戦争末期に奉職した、名も無き
若い一神官が遺した実践記録(未発表の必勝祈願講話集)を通して今一度考えてみたい。ふたたび〈戦
火の時代〉をつくらないために。いわゆる〈戦争協力者〉の最たる者のひとりであったはずの戦時中の
全国の神社の神官は、いかにそういう我が身を処し、また地域住民と向き合ったのか。このことを考え
るうえで、当社先代宮司の事跡は、おそらく著しい問題提起の一事例になりうると思われる。埋もれた
歴史の深い井戸の底から、65年後のいま、敢えて〈戦中講話〉の全面公開をし、21世紀初頭を生き
るわたしたちの時代を再考する史料として活かすべく、ささやかな展示会を開催したいと思います。

■展示期間
2009年2月27日(金)~3月2日(月) 午前9時~午後4時

■展示会場
水堂須佐男神社 社務所2階
尼崎市水堂町1-25-7
電話番号06-6438-3078

◎参観無料
◎2月28日(土)午後2時より宮司の講演(展示解説)を会場で行う予定です。

■展示内容
 尼崎・水堂須佐男神社の先代宮司上村秀男(1911-1977)が死力を注いで書き表し、かつは語って戦争
末期(1944-1945)に実施した、必勝祈願日拝会における多岐にわたり内容豊かな「社頭講話」全159回
分(原本〔謄写印刷版〕・活字版・写真版)と、その関連史料。関連史料には、講話の草稿原稿、内務
省通達および提出書類(実施報告書)、参考文献、先代宮司の戦中期の写真・肖像画・書簡。毎朝参拝
者と詠み上げていた祝詞「大祓詞(おおはらえのことば)」の直筆奉書、当時の新聞記事、小学生の絵
、戦災の実態を示す資料、社殿の写真、先代宮司の著書などが含まれます。

■頒布品(この展示会のために作成した冊子です)
『戦中講話-ある神官の戦争』(上村秀男著、上村武男編・解説)頒布1,000円