丹波市教委は山南歴史資料館を廃止する方向で検討しているとのことです。

同館は、旧小川村役場庁舎を改装して1990年に開設されました。
建物を所有する小川地区自治振興会との賃貸契約が切れ、現在は休館してます。
新聞報道によると、入館者の減少や賃貸期間の終了、文化財の管理面に課題も多いことなどから、市教委は施設廃止を決めたそうです。

私が2007年の秋に市教委の方と館内の史料調査を行った際に、
久しぶりに館を開けていただきました。
すると、近所の子供たちは興味津々で館内に入ってきて
資料を硝子ケース越しにかぶりつくように見ているのです。
その姿はとっても印象的でした。

新市に移行すれば文化財施設の機能を統合することは
よくあることで仕方のないことかもしれません。

ただ私は神戸大学と丹波市との地域連携事業に協力しています。
同館への寄託品が所蔵者に戻された時、資料が散逸しない手立てと
山南の皆さんが地域の身近な歴史にアクセスできる代替法を一緒に考えていければと思っています。(ま)

神戸新聞 5/7
http://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/0001079818.shtml