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------------------------------------------------------------------------ 古川市・橋平酒造店の緊急レスキューについて(お礼と報告) 2004.10.12 斎藤善之 去る10月10日(日)・11日(月・祝日)の両日に実施されました古川市七日町の橋平酒造店の歴史資料緊急レスキューは、多数の参加者のご協力をえて、邸内に残されていたすべての資料について保全措置を講じることができました。ここに今回の現場責任者として、関係者の皆様に、心からの御礼を申し上げます。 当日は心配された天候も回復にむかい、10日には31人、11日には23人(うち両日参加が17人、そのうち宿泊12人)にのぼる宮城史料ネット関係者のご参加を得て、膨大な資料の保全作業にとりくみ、2日目午後6時をもって作業を終えることができました。日も短く、最後はライトを点しての作業となりましたが、膨大な資料のレスキューをなんとか滑り込みで成功させることができました。 今回レスキューされた資料は、本日から始まるはずの建物の一部取り壊しと全面改修によって、大部分が廃棄されたであろうことはほぼ間違いなく、それを危機一髪で回避できましたことはまことに喜びにたえません。 また資料のレスキューと平行して、10日には千葉大学工学部の玉井哲雄研究室が緊急調査の呼びかけに応じて、院生ら8名が現地を訪れ建物調査がなされました。歴史資料レスキューとあわせて、破壊・改修される建物についても記録保存がなされましたことを付記しておきます。 なお保全資料はすべて現状記録(撮影並びにスケッチ)をとった後、多くは段ボールに格納し、段ボールごとあるいは単体で管理番号を付し、吉野作造記念館の収蔵庫ならびに佐々木家所有の空き家3軒に移送しました。その概要につきましては、現場記録を再整理しまして、なるべく早く皆様に配布する所存です。 これら保全資料については、今の保管場所は緊急措置ということで、私どもとしては、全面改修後の同家施設での一括保管が望ましい旨申し入れてありますが、この点につきましては、今後の同資料群の調査整理体制づくりとの関係で決まってくることになろうかと思います。なおその体制については、今後現地(市教委と(株)「ふるかわまちづくり会社・醸室」)が中心となって進めることとなり、要請があれば私も共に考えていくことになりますが、その点につきましても随時皆様に報告し、またご協力を仰ぐこともあろうかと思いますので、その際にはどうかよろしくお願いいたします。 なお今回の調査に際しまして、橋平酒造店御当主・佐々木一郎様ほかご一家の皆様には、同家を私どもの宿泊場所としてご提供いただきましたほか、古川市教育委員会と商工観光課には資料の搬出作業に従事していただき、また(株)「醸室(かむろ)」からもご協力を賜りましたことをあわせてご報告いたします。 とりあえずお礼をかねて、まずはご報告いたします。ありがとうございました。 以上
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