1.被災史料の整理や被災地での調査活動
阪神・淡路大震災や2004年台風23号時の保全史料のうち、事務局や豊岡市教育委員会保管の未整理分について整理作業を進めるという活動方針に基づき、以下の整理作業を行った。
2004年台風23号に伴う文書整理と受入
田尻家は、2004年の台風23号により蔵の一階部分が水損したお宅である。蔵を解体する際に、史料ネットが2005年8月に段ボール20箱分の史料(古文書自体は2階に保管されていたため水損せず)をレスキューし、但馬・国府国分寺館が救出史料を保管していたものである。同館による救出史料の保管場所の移動計画を契機として、2008年に寄贈・寄託手続きを進めるための点数把握(概要把握)を目的とした仮整理が行われた。それをうけ、2010年度も同様の方針を継承して整理を行った。ただし今回は史料を神戸大学に移動させ、調査票の作成は行わず、①史料に付箋をつける、②デジタルカメラで史料を撮影する(但し、撮影はスナップ程度のもの。基本的に表紙のみ撮影)、③撮影済み史料を中性紙箱に詰め替える、という方針のもと、2010年8月29日、2011年1月10日、2011年2月17日、の3回にわたって作業を行った(のべ参加者21名)。史料は同家の地主経営の様子を示す近世後期から近代にかけての土地証文や書状が中心である。作業の結果、残りはダンボール1・2箱となり、これまでの作業の進み具合から、あと1・2回で撮影を完了できるというところまで作業を進めることができた。また、2011年3月22日には、田尻家の方々が神戸大学を訪問され、史料群の概要説明と撮影したデジタルデータをお渡しした。
2.市民や自治体との連携を重視した地域史研究や地域遺産保存・活用の取り組み
今年度は、総会後のシンポジウムと昨年度の台風9号被災地での現地説明会を開催するとともに史料返却を行った。
史料ネット主催シンポジウム・講演会
6月5日のシンポジウム「市民社会の中で歴史資料を守り伝えるために―歴史資料ネットワークの15年―」では、阪神・淡路大震災後の被災地でレスキューされた史料の追跡調査結果(坂江報告)や、震災後の活動経験より提起された「在野アーキビスト論」の今日的意義(大国報告)について報告があった。報告とあわせて史料の活用に取り組む市民の方々からのコメントもあり、活発な議論が行われた。
1月30日の講演会では、昨年にひきつづき兵庫区と連携し、講座を開催することができた。NHK大河ドラマ「平清盛」放送決定と関連した講演会であり、多くの来場者によって盛況であった。
台風9号被災史料の返却および現地説明会
2009年台風9号によって被災した史料のうち、宍粟市一宮町閏賀地区区有文書については、9月5日に、閏賀地区公民館で現地説明会を開催した。説明会に先行して実施した区有文書の概要調査結果や、同文書から読み取ることのできた山林利用の変遷について報告した。当日は、同地区自治会が毎月開催する集会「ふれあい喫茶」の一環として行われたこともあり、50名を超す地区の方々が来場し、盛況であった。あわせて自治会の方々による史料のミニ展示も行われた。
また10月4日に佐用町H家文書(佐用町教育委員会文化財室保管分、計63点)と同町Y家アルバムを所蔵者の方に返却した。前者については、洗浄・乾燥ののち仮目録を作成し、中性紙箱に入れたうえで返却した。後者については、アルバムのクリーニングと、デジカメ撮影によって複製したDVDをお渡しした。
地域史卒論報告会
神戸史学会との共同企画「地域史卒論報告会」も6回目を開催し、定着してきた。これは、大学院には進学せず一般企業などへ就職し、かつ主に兵庫県をフィールドとする地域史を卒論のテーマにした学生が市民の前で報告を行うという企画で、歴史系の大学で勉強した学生が、社会に出た後も地域遺産や史料を守る活動を続けるきっかけづくりとすることを目的としている。今回も、大学院進学者以外の卒業生の参加を得た。卒論での成果を社会に広く還元するという本企画の目的を達成することができた。
活動一覧
- 主催=シンポジウム「市民社会の中で歴史資料を守り伝えるために―歴史資料ネットワークの15年―」
- 2010年6月5日(土)@西宮市大学交流センター 参加約35名
- 報告:大国正美氏「史料ネットの15年を振り返って―在野のアーキビストの是非論と史料保全と活用―」、坂江渉氏「阪神・淡路大震災と地域文献資料のその後」
- コメント:和田正宣氏・大崎正雄氏
- 主催=現地説明会
- 2010年9月5日(日)@宍粟市一宮町閏賀地区公民館 参加約50名
- 報告:板垣貴志氏「古文書の語る高尾山の利用変化―閏賀地区有文書より―」、吉原大志氏「閏賀地区区有文書について」
- 後援=第1回 神戸・阪神歴史講座
- 2010年7月4日(日)@神戸市立博物館講堂 参加約100名
- 講演:米田雄介氏「機内の範囲―西の境界―」、坂江渉氏「古代神戸のミナトと海人」
- 主催=神戸史学会、神戸市立博物館、サロン・ド・サモン
- 後援=第2回 神戸・阪神歴史講座
- 2010年9月26日(日)@尼崎市立中央地域振興センター 参加約100名
- 講演:伊藤啓介氏「中世の神戸・阪神地域」、藤本誉博氏「中世尼崎の景観について」、天野忠幸氏「軍記物『細川両家記』に描かれた尼崎」
- 主催=神戸史学会、サロン・ド・サモン、尼崎市市民運動中央地区推進協議会
- 参加=講演会・ワークショップ
- 2010年11月6日(土)@吹田市立博物館 参加約20名
- 講演:奥村弘氏「地域歴史遺産と街づくり―阪神淡路大震災の経験を基礎に―」
- ワークショップ講演:河野未央氏
- 主催=吹田市立博物館
- 後援=第3回 神戸・阪神歴史講座
- 2010年12月9日(日)@神戸市立博物館講堂 参加約100名
- 講演:高久智広氏「台場築造と大坂町奉行」、三好唯義氏「博物館所蔵の近世絵図資料について」
- 主催=神戸史学会、神戸市立博物館、サロン・ド・サモン
- 共催=大河ドラマ「平清盛」放送記念決定講演会「平清盛 福原の夢」
- 2011年1月30日(土)@神戸市立下山小学校体育館 参加約300名
- 講演:樋口健太郎氏、高橋昌明氏
- 共催=兵庫区・兵庫区民まちづくり会議「平清盛ゆかりのまち」発信事業実行委員会
- 後援=第4回 神戸・阪神歴史講座
- 2011年3月6日(日)@尼崎市中央地域振興センター 参加約100名
- 講演:西村豪氏「建築から見た神戸・阪神地域の近代・現代」、船曳悦子氏「戦後書記尼崎における公共建築の建設と建築家の活動」
- 参加・協力=第12回 火垂るの墓を歩く会
- 【西宮コース】
- 2011年8月3日(水) 9時半~11時半
- 参加=約50名
- 【御影コース】
- 2011年8月7日(日) 9時半~11時半
- 参加=約50名
- 主催=「火垂るの墓を歩く会」実行委員会
- 【西宮コース】
- 主催=第7回 地域史卒論報告会
- 2011年3月13日(日)@西宮市大学交流センター 参加約30名
- 報告:伊藤沙紀(神戸大学)「中世後期尼崎地域における住人組織の展開―長洲「番頭中」から「尼崎惣中」へ―」、中岡宏美(神戸大学)「兵庫津直轄支配をめぐる大坂町奉行所の畿内・近国支配の展開」、中西佑未(大阪市立大学)「1930年代における軍事援護事業と地域社会―阪神工業地帯の一工業村を素材に―」
- 主催=歴史資料ネットワーク、神戸史学会
3. 震災記録保存と文化財防災
大学コンソーシアムひょうご神戸への協力
今年度も引き続き、「大学コンソーシアムひょうご神戸」(神戸大・関西学院大・大手前大の3大学連携)の社会連携助成事業への協力を行った。「平常時には歴史資料保全・活用に取り組み、災害時には被災歴史資料の保全・修復を災害直後から実施できる人材」の育成を目指すプログラムを構築し、また大学間の連携を強めるために、月1回程度の定例会を事務局である大手前大学史学研究所で開催しており、史料ネットからも会議に人材を派遣した。定例会での議論を十分おこない、活動計画を策定した。2011年2月26日から28日にかけて、2010年10月の集中豪雨によって被害を受けた原野農芸博物館および奄美市立博物館の状況確認のため現地入りした(川内・河野・松下)。その成果の一環として、2011年3月7日に大阪歴史博物館において、「歴史資料の保全―被災地からの提言―」と題したワークショップ・フォーラムを開催した。兵庫県佐用町・鹿児島県奄美市の水害による被災文化財について発表した。兵庫の事例を全国に発信するために大阪で開催したところ、各地からの参加者があり大きな反響を呼んだ。
阪神・淡路大震災に関する震災記録保存
今年度も引き続き阪神・淡路大震災資料の保存・活用に関する研究会(第11回、2011年2月21日(月)@人と防災未来センター)に参加した。今回は、高野宏康氏(国立歴史民俗博物館研究員)・定池祐季氏(人と防災未来センター研究員)による『阪神・淡路大震災像の形成と受容 震災資料の可能性 』(板垣 貴志・川内 淳史編、岩田書院ブックレット 、2011年) の書評を中心に研究会が開催された。その他、末松憲子氏(人と防災未来センター震災資料専門員)によって、人と防災未来センター資料室の現状と課題が、三村昌司氏(神戸大学大学院人文学研究科助教)によって、神戸市でおこなわれている震災に関わる行政文書整理事業についても報告があった。参加者らによる活発な質疑応答がおこなわれた。
水損史料修復ワークショップと学会等での報告
今年度も引き続き、水損史料修復ワークショップと学会等での報告を下記の通り行った。
日本史研究会例会をはじめとする学会やシンポジウムの場で報告・実演を行った。今年度新たに設立されたふくしま歴史資料保存ネットワークの設立記念シンポジウムにおいて代表が報告を行った。
活動一覧
- 参加・協力=水損史料修復ワークショップ
- 2010年6月19日(土)@愛媛大学法文学部 参加約35名
- 報告:板垣貴志氏「地域歴史遺産の保全・継承に向けて―歴史資料ネットワークの活動から―」、吉原大志氏「水害から歴史資料を救う―2009年台風9号豪雨水害被災地における歴史資料ネットワークの取り組み―」
- ワークショップ実演と実習指導:河野未央氏、中野賢治氏、松下正和氏、板垣貴志氏、吉原大志氏
- 主催=愛媛資料ネット
- 主催=裏打ちワークショップ
- 2010年6月29日(火)@神戸大学文学部 参加約20名
- 技術指導:平田雅一氏((株)工房レストア代表取締役)
- 参加・協力=水損史料修復ワークショップ
- 2010年7月17日(土)@神戸大学
- 講師:吉原大志
- 主催=神戸大学史学研究会
- 参加・協力=水濡れ史料乾燥ワークショップ
- 2010年9月12日(日)@宝塚市立中央図書館
- 講師:河野未央・松下正和
- 主催=宝塚の古文書を読む会
- 参加・協力=第36回全史料協全国(京都)大会公開事業 資料保存ワークショップ
- 2010年11月24日(水)@京都テルサ3階第2会議室 参加約100名
- 講師:松下正和・河野未央・川内淳史
- 参加・協力=ふくしま歴史資料保存ネットワーク発足記念講演会
- 2010年11月27日(土)@福島県文化センター
- 講演:奥村弘「災害文化と地域歴史遺産―阪神淡路大震災から考える―」
- 主催=福島県文化振興事業団
- 参加・協力=シンポジウム:被災地から救出した資料の保存方法を考える「水濡れ史料乾燥ワークショップ」
- 2010年12月4日(土)@新潟大学 参加約30名
- 講師:河野未央・松下正和
- 主催=新潟大学災害復興科学センター
- 参加・協力=水濡れ史料吸水乾燥ワークショップ
- 2011年2月8日(火)@三重県
- 講師:河野未央・松下正和
- 参加・協力=日本史研究会4月例会「大規模自然災害から京都の地域歴史遺産を守る―東日本大震災の歴史資料保全活動から考える―」
- 2011年4月23日(土)@機関紙会館
- 基調報告:奥村弘
- 報告:吉川圭太「宮城での活動支援緊急レポート」、内田俊秀氏(京都造形芸術大学)「文化財保存修復学会の歴史遺産保存活動」、小林丈広氏(奈良大学)「京都の歴史資料保存活用の現状と課題」、松下正和「2004年京都府北部水害時の歴史資料保全とその課題」、村上隆氏(京都国立博物館)「京都国立博物館と文化財保全」
- 参加・協力=考古学研究会総会緊急フォーラム「東日本大震災に直面して」
- ポスター発表:吉原大志「東日本大震災に対する歴史資料ネットワークの取り組み」
4.災害対策
奄美豪雨水害に対する災害対応
2010年10月20日の集中豪雨により鹿児島県奄美市を中心とする奄美大島地方は、大規模な土砂・河川災害に見舞われた。史料ネットでは、災害発生時から情報収集に努め、同27日に臨時委員会を開催した。遠隔地であることもあり、情報収集や関係者どうしの連携・連絡など、関西から可能な支援を行うことを決定し、奄美豪雨メーリングリストを開設した。奄美市住用町の原野農芸博物館館長である原野幸治氏や、奄美市立博物館館長である中山清美氏を中心とする復旧作業への技術支援を行った。
東日本大震災に対する災害対応
2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とそれに伴う津波により、東日本地域は甚大な被害に見舞われた。史料ネットでは地震発生当日に緊急委員会を開催し、各地の情報収集や、関係機関・学会・団体との連絡・調整、支援募金の呼びかけを迅速に行うことを決定した。また緊急事務局体制を現在も継続中で、宮城歴史資料保全ネットワーク・ふくしま歴史資料保存ネットワーク・山形文化遺産防災ネットワーク・新潟歴史資料救済ネットワークなど現地ネットへの後方支援を軸に、現地活動を含めた対応に取り組んでいる。
5.組織と運営
今年度の事務局は、2名の事務局員にて業務を行った。運営委員会は第93回(2010年6月23日)から第105回(2011年6月6日予定)までの計13回を開催した。特に東日本大震災発生以降には、頻繁に委員会を開催したが、運営委員の委員会への出席率もよく、活発に意見を交わした。
2010年度 運営委員・事務局・会計監査委員一覧
- 〈運営委員〉
- 大国正美(神戸史学会)・奥村弘(神戸大学史学研究会)・川内淳史(大阪歴史科学協議会)・河野未央(個人会員からの選出)・佐賀朝(大阪歴史科学協議会)・中野賢治(個人会員からの選出)・藤田明良(個人会員からの選出)・松下正和(個人会員からの選出)・澤井廣次(大阪歴史学会)・吉川圭太(日本史研究会)・板垣貴志(個人会員からの選出)・田中やよい(大阪歴史科学協議会)・久保田裕次(個人会員からの選出)
- 〈事務局〉
- 奥村弘(代表)・藤田明良(副代表)・松下正和(副代表)・中野賢治(事務局長→4月から運営委員)・川内淳史(運営委員→4月より事務局長)・人見佐知子(事務局員)・吉原大志(事務局員)
- 〈会計監査委員〉深見貴成・船勢肇
メールニュースの配信や、ブログによる情報提供を行い、ブログのアクセス数も開設当初より40000アクセスを超えるまでになった。ただし、今年度もホームページの更新が滞っているため、来年度に全面的に更新する予定である。また、ニュースレターは、東日本大震災緊急特別号(第65号)を含め4回(2010年7月30日第63号、12月3日第64号、2011年4月11日第65号、2011年6月第66号予定)発行した。また、過去に発行したニュースレター(第1号~第62号)のPDF化を進め、神戸大学附属図書館震災文庫のホームページ上で公開し、情報発信に努めた。
5月26日段階の会員数は学会会員9団体、個人会員152名(昨年比12増)、学生・院生会員10名(同比同じ)、サポーター62名(同比7増)、ニュースレター購読91名(同比6増)の計324名(同比23増)であった。今年度大幅に会員数が増加しているのは、東日本大震災をきっかけに新規加入者が多かったためである。
また各学会の会誌上などで史料ネットの活動紹介やカンパ呼び掛けの協力を賜った。
6.出版および論文などの掲載
本年度は、板垣貴志・川内淳史編『阪神・淡路大震災像の形成と受容―震災資料の可能性―』(岩田書院、2011年)を刊行した。本書は、2009年に史料ネットが主催したシンポジウム「震災・記憶・史料~阪神・淡路大震災報道の歴史的検証~」から得られた成果をまとめたものである。その他、論文などの掲載は下記の通りである。
- 板垣貴志・川内淳史編『阪神・淡路大震災像の形成と受容―震災資料の可能性―』岩田書院、2011年
- 奥村弘「被災史料保全から見えた地域史像―歴史資料ネットワークの一五年―」『歴史と神戸』第49巻第5号、2010年
- 松下正和「被災史料の救出と地域遺産―風水害への対応を中心に―」『歴史と神戸』第49巻第5号、2010年
- 松下正和「歴史資料ネットワークによる水損史料救出活動について―2009年台風9号への対応を中心に―」『日本史研究』第557号、2010年
- 吉原大志「2009年台風9号によって被災した歴史資料の保全・救出活動―歴史資料ネットワークの取り組みを中心に―」『神戸大学史学年報』第25号、2010年
- 加藤明恵「史料レスキュー活動に参加して」『神戸大学史学年報』第25号、2010年
- 和木麻佳「史料レスキューに参加して見えたもの」『神戸大学史学年報』第25号、2010年
- 松下正和「特集にあたって(〈小特集〉風水害から歴史資料を救う―2009年台風9号被害をめぐって―)」『Link』第2号、2010年
- 藤木透「2009年台風9号水害と史料救済―佐用町での動き―」『Link』第2号、2010年
- 田路正幸「宍粟市における豪雨水害と歴史資料の保全」『Link』第2号、2010年
- 前田徹「2009年台風9号関連豪雨災害と兵庫県立歴史博物館」『Link』第2号、2010年
- 吉益美奈子「台風9号豪雨水害の支援活動に参加して」『Link』第2号、2010年
- 中岡宏美「史料レスキュー参加記」『Link』第2号、2010年
- 古市晃「《展示評》ミニ展示 水損した歴史遺産を救う―2009年台風9号豪雨被災古文書を中心に―」『Link』第2号、2010年
- 大橋幸泰「松下正和・河野未央編『水損史料を救う―風水害からの歴史資料保全』によせて」『Link』第2号、2010年
- 河野未央「2009年佐用町、宍粟市における水害時の歴史資料保全」『新兵庫県の歴史』第3号、2011年
- 和木麻佳「史料レスキューに参加して見えたもの」『神戸大学史学年報』第25号、2010年
- 松下正和「特集にあたって(〈小特集〉風水害から歴史資料を救う―2009年台風9号被害をめぐって―)」『Link』第2号、2010年
- 藤木透「2009年台風9号水害と史料救済―佐用町での動き―」『Link』第2号、2010年
- 田路正幸「宍粟市における豪雨水害と歴史資料の保全」『Link』第2号、2010年
- 前田徹「2009年台風9号関連豪雨災害と兵庫県立歴史博物館」『Link』第2号、2010年
- 吉益美奈子「台風9号豪雨水害の支援活動に参加して」『Link』第2号、2010年
- 中岡宏美「史料レスキュー参加記」『Link』第2号、2010年
- 古市晃「《展示評》ミニ展示 水損した歴史遺産を救う―2009年台風9号豪雨被災古文書を中心に―」『Link』第2号、2010年
- 大橋幸泰「松下正和・河野未央編『水損史料を救う―風水害からの歴史資料保全』によせて」『Link』第2号、2010年
- 河野未央「2009年佐用町、宍粟市における水害時の歴史資料保全」『新兵庫県の歴史』第3号、2011年
- 河野未央「「水濡れ史料の吸水乾燥ワークショップ」の開催とその意義―「史料の救命士」の輪を広げる―」『災害と資料』第5号、2011年
- 吉原大志「2009年台風9号豪雨水害被災歴史資料の保全・救出活動―歴史資料ネットワークの取り組みを中心に―」『歴史科学』第204号、2011年
- 松下正和「災害文化の継承に向けて」『歴史科学』第204号、2011年
- 板垣貴志「震災資料の可能性―人と防災未来センターと歴史資料ネットワークの活動報告―」『歴史科学』第204号、2011年
- 森脇崇文「参加記」『歴史科学』第204号、2011年
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