1.被災史料の整理や被災地での調査活動
阪神・淡路大震災や2004年台風23号時の保全史料のうち、事務局保管の未整理分について整理作業を進めるという活動方針に基づき、以下の整理作業を行った。
長濱家文書の展示
2012年8月4日より11日にかけて、展示会「―災害をのりこえた地域歴史遺産―葺合・脇濱の歴史と長濱家文書」を開催した。長濱家文書は阪神・淡路大震災で被災した際、被災資料の巡回調査を行っていた史料ネットメンバーによって確認され、神戸大学に緊急措置として搬送されたのち15年かけて整理がすすめられた史料である。有志の学生を中心にして準備をすすめ、近世から近現代にかけての葺合・脇濱の歴史を展示した。来場者は約120名であり、神戸市内外よりご来場いただいた。
2004年台風23号に伴う文書整理と受入
2004年台風23号によって被災した田尻一雄家文書(兵庫県豊岡市)は現在、所蔵者からの寄贈をうけ、史料ネットが保管している(段ボール10箱)。乾燥作業は完了しているものの、固着展開や、汚れ・臭いの除去が課題として残っていた。今年度は、絵画修復専門の谷村博美氏(宝塚大学)の協力を得て、学生・市民ボランティアと共同で、史料のクリーニング、固着展開、整理作業を進めた。今後も継続して処置を続ける必要がある。
2.市民や自治体との連携を重視した地域史研究や地域遺産保存・活用の取り組み
今年度は、総会後のシンポジウムのほか、兵庫区と連携した講演会などを開催した。
史料ネット主催・共催シンポジウム・講演会
2012年7月8日のシンポジウム「歴史遺産と資料を守りぬく―関西と知られざる大震災の現場を結ぶ―」では、各地被災地での被災歴史資料保全活動の現状と課題(白井・白水報告)、大阪での地域資料の収集・保存の現状について(尾崎報告)、計3本の報告が組まれた。現在進行形の問題とのかかわりで活発な議論がなされた。
2013年2月16日には、NPO法人映画保存協会との共催で「水に濡れたフィルムの修復ワークショップ」を開催した。映像資料の保存・活用に取り組む同会との連携は初の試みで、他の学会・資料保存機関にも後援していただいたことから、従来のワークショップと比べ、資料保存に関わる様々な実務を担う方々の参加を多く得ることができた。
また、2013年3月31日の兵庫区歴史講演会「湊川と新開地の近代」では、昨年にひきつづき兵庫区と連携し開催することができた。例年通り多くの来場者によって盛況であった。
「シンポジウム地域資料の保存と活用を考える」実行委員会への参加
今年度も地域資料シンポ実行委員会に構成団体として参加し、大阪府・市の公文書館問題に関わる活動などに協力した。実行委員会では2012年に公開したWebサイト「大阪歴史資料NAVI」のさらなる充実をはかるべく、2013年2月よりブログ開設の準備をすすめ、大阪を中心とする地域史研究に関連した諸情報の発信やネットワーク形成に向けた努力を行っている。
また史料ネットは実行委員会の構成団体として、大阪府・大阪市公文書館の機能充実に向けた活動を継続して行ってきた。大阪府は2011年4月の公文書総合センターのオープン後、比較的順調に運営が行われている模様である。2013年1月30日、第27回大阪府公文書館運営懇談会が開催され、時の経過を踏まえた情報公開の参照基準を策定することとなった。国立公文書館に準じた基準が設けられることになると思われる。
大阪市に関しては、2012年1月31日に歴史学会(大阪歴科協・大阪歴史学会)と総務局との交渉が行われ、歴史公文書の選別・収集態勢の充実に対する総務局の前向きな姿勢をうかがうことができていた。大阪市公文書館では2013年4月よりアーキビスト2名(非常勤)が公募により採用され、歴史公文書の選別・収集の実務を担うことになった。
こうした大阪府・大阪市公文書館運営の動向には、歴史学会がこれまで要求してきた内容が反映されており、運動が一定の成果を挙げたものと評価できよう。ただし大阪府庁の移転問題は依然継続しており、大阪市公文書館については非常勤職員のみによる館運営という態勢上の問題点が改善されたわけではない。また、大阪府・市統合に向けた動向にも注意が必要であり、歴史学会として取り組むべき課題も明らかになっている。
神戸・阪神歴史講座
今年度も後援団体として本講座に参加した。この講座は、神戸史学会と、尼崎の市民団体サロン・ド・サモンの主催によるもので、2010年度から始まり、古代から現代に至る神戸・阪神間の歴史に関する連続講座を開催してきた。今年度は、3月に黒田慶一氏による講演会を開催した。
地域史卒論報告会
神戸史学会との共同企画「地域史卒論報告会」も8回目を開催し、定着してきた。これは、大学院には進学せず一般企業などへ就職し、かつ主に兵庫県をフィールドとする地域史を卒論のテーマにした学生が市民の前で報告を行うという企画で、歴史系の大学で勉強した学生が、社会に出た後も地域遺産や史料を守る活動を続けるきっかけづくりとすることを目的としている。今回も、大学院進学者以外の卒業生の参加を得た。卒論での成果を社会に広く還元するという本企画の目的を達成することができた。
活動一覧
- 主催=シンポジウム「歴史遺産と資料を守りぬく―関西と知られざる大震災の現場を結ぶ―」
- 2012年7月8日(日)@神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ
- 報告:白井哲哉「地域の歴史遺産を守るとはどういうことか―茨城・福島における被災と救出活動から―」白水智「これまでがあって、これからがある―栄村での文化財保全活動について―」尾崎安啓「大阪府下の公共図書館による地域資料の収集・保管・提供の状況と情報共有の可能性について」 参加者:約40名
- 参加・協力=第14回 火垂るの墓を歩く会
- 【西宮コース】
- 2012年7月28日(土)
- 阪神香枦園駅改札口集合 → 香枦園浜 →回生病院 → 西宮砲台跡→ 阪神香枦園駅
- 【御影コース】
- 2012年8月4日(土)
- 阪神石屋川駅南側公園集合 → 上中 → 石屋川公園 → 御影公会堂 → 成徳小学校 →JR六甲道駅
- 主催=「火垂るの墓を歩く会」実行委員会
- 協力=神戸空襲を記録する会
- 参加・協力=ふるさと摂津講座
- 2012年8月8日(水)@摂津市立コミュニティプラザ
- 水損資料修復ワークショップ協力:吉川圭太・吉原大志
- 主催=兵庫区歴史講演会「湊川と新開地の近代」
- 2013年3月31日(日)@兵庫公会堂
- 講演:吉原大志「湊川の付け替えと新開地の誕生」、神吉和夫「近代化遺産・湊川隧道の保存と活用」
- 共催=兵庫区・兵庫区民まちづくり会議「平清盛ゆかりのまち」発信事業実行委員会 参加者:約300名
- 主催=水に濡れたフィルムの修復ワークショップ
- 2013年2月16日(土)@エル・おおさか(大阪府立労働センター)
- 報告:河野未央「史料の救命士の輪を広げる―歴史資料ネットワークの取り組み―」、中川望「映画保存協会災害対策部の取り組みについて」
- 洗浄・乾燥ワークショップ:鈴木伸和、吉原大志
- 共催=NPO法人 映画保存協会
- 後援=エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)、大阪歴史学会近世史部会、大阪歴史学会近代史部会 参加者:約50名
- 主催=第8回 地域史卒論報告会
- 2013年3月9日(土)@兵庫勤労市民センター
- 報告:大樫美奈(神戸大学)「幕末維新期における藩儒の位置―三田藩を事例に―」、柴谷慶(神戸大学)「摂津国における国人領主制―塩川氏を例に」、田中光(大阪大学)「三重県における地方改良運動―林野整理事業の検討を中心に―」 参加者:約30名
- 共催=神戸史学会
- 後援=第8回 神戸・阪神歴史講座
- 2013年3月10日(日)@尼崎市中央地域振興センター
- 講演:黒田慶一「難波『八十嶋』と神崎川・猪名川下流域」
- 主催=神戸史学会、サロン・ド・サモン、尼崎市市民運動中央地区推進協議会
- 後援=尼崎市、神戸大学大学院地域連携センター
- 共催=現地見学・検討会「歴史のなかの兵庫津と兵庫城」
- 2013年4月13日(土)@兵庫津一帯(見学会)・検討会(神戸木材会館)
- 案内:河野未央
- 報告:天野忠幸「中世・近世の兵庫―城と港の歴史―」、下高大輔「城郭史からみた兵庫城」、高久智広「兵庫勤番所の機能と勤番所役人」
- 共催=大阪歴史学会、神戸史学会
- 参加・協力=資料保存研修会福井県文書館資料保存研修会
- 2013年6月13日(木)@福井県文書館
- 講演:奥村弘「大震災と地域歴史遺産-地域歴史文化を大切にする災害に強い社会形成をめざして-
- ワークショップ実演:吉原大志
3.震災記録保存と文化財防災
被災文化遺産支援コンソーシアム(CEDACH)への協力
考古学研究者を中心とした被災文化遺産支援コンソーシアム(CEDACH)では、E-ラーニングシステム開発など情報システムを実践的に利活用しながら、 文化遺産の保全と復興を通じた「防災遺産学」の構築に取り組んでいる。史料ネットでは、運営委員が石巻文化センター(宮城県)所蔵図書カードのデータベース化に協力するとともに、2013年3月24日に開催された第2回防災遺産学フォーラム「災害からの復興と文化遺産」など広報支援を行った。
水損史料修復ワークショップと学会等での報告
今年度も引き続き、水損史料修復ワークショップと学会等での報告を下記の通り行った。
今年度新たに設立された歴史資料保全ネットワーク・徳島の設立シンポジウムにおいて報告およびワークショップを行うなど、史料ネットのこれまでの活動蓄積を積極的に発信し、各地ネットや学会との共有に努めた。
活動一覧
- 参加・協力=大阪歴史博物館特別企画展「大阪を襲った地震と津波」関連講演会
- 2012年8月5日@大阪歴史博物館
- 講演:奥村弘「大震災と地域歴史遺産」
- 参加・協力=シンポジウム「東北のこれから—『復興』と『支援』を超えた未来のために—」
- 2012年12月8日(土)@国際基督教大学本部棟
- 開会の辞:M・ウィリアム・スティール
- 1.歴史の中の『復興』と『支援』
- 報告:M・ウィリアム・スティール「東北の大飢饉1904-05―国際支援の二面性―」、河西英通「東北はどこへ行った? ―奪われた歴史、消された記憶、失われた情景―」、川内淳史「がれきに埋もれた地域アイデンティティ―大震災から歴史資料を救う―」
- 2.特別講演
- 報告:多田一彦「『復興』の現実」
- 3.大学と『復興支援』―批判的総括と未来への展望―
- 報告:村上むつ子「各大学の支援活動の概括+ICUボランティアの体験」、ポール・ジョンソン「ICUの恥―何をして、何をしなかったか―」(英語)、能田昴「支援活動とリベラル・アーツ―学生の自覚と「継続」について―」、西田昌之「『復興』その後―2004年スマトラ沖大地震を事例に―」、石川与志也「高等臨床心理学研究所の支援活動と『心の復興』の今」、加藤恵津子「『役立たず』を目指して―福島県相馬郡新地町での学生フィールドワークから―」
- 主催:アジア文化研究所
- 参加・協力=歴史資料保全ネットワーク・徳島設立集会「地域の歴史資料を守り、伝え、活かす。」
- 2012年9月16日(日)@徳島大学 総合科学部(常三島キャンパス)
- 趣旨説明:町田哲
- 講演:奥村弘「大震災と地域歴史遺産保全-災害に強い豊かな地域歴史文化をめざして-」、板垣貴志「歴史資料ネットワークの活動サイクル―被災地の過去・現在・未来を守る―」
- ワークショップ:添田仁「だれでも出来る水損した古文書等の歴史資料の緊急保全ワークショップ」
- 主催:「歴史資料保全ネットワーク・徳島」設立準備会
- 共催:徳島地方史研究会、鳴門史学
- 参加・協力=名古屋大学大学文書資料室シンポジウム「東海大地震からアーカイブスをどう守るべきか」
- 2013年2月7日(木)@名古屋大学シンポジオンホール
- 講演:奥村弘「大震災と地域歴史遺産」、大国正美「在野のアーキビスト論と民間所在史料の保全をめぐって」、西村慎太郎「民間所在資料散逸の要因」
- コメント:山中佳子
- 主催:名古屋大学大学文書資料室
- 共催:名古屋大学減災連携研究センター
- 後援=筑波大学公開シンポジウム「大災害における文化遺産の救出と記憶・記録の継承 −地域コミュニティの再生のために−」
- 2013年3月2日(土)@筑波大学春日エリア 情報メディアユニオン1階 情報メディアユニオン講義室
- 報告:高橋修「大震災の被災地で文化遺産を救済・保全する ―茨城史料ネットの活動から―」、木塚久仁子「資料保存と地域博物館の現場」、松井敏也「東日本大震災における被災文化財への対応と今後の課題」、吉野高光「福島県双葉町における被災文化遺産救出・保全の現状と課題」、安藤邦廣「北条の歴史的町並みの竜巻被害と復興まちづくりの課題」
- 主催=筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター
- 共催=筑波大学図書館情報メディア系、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科、筑波大学附属図書館、茨城文化財・歴史資料救済・保存ネットワーク準備会
- 後援=茨城県教育委員会、茨城県図書館協会、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、日本アーカイブズ学会
- 参加・協力=被災地フォーラムin岡山「大規模自然災害に備える―災害に強い地域歴史文化をつくるために―」
- 2013年3月2日(土)@岡山大学文化科学系総合研究棟
- 基調講演:倉地克直「『身の丈』の歴史学-記憶・記念物・拠点-」
- 報告:定兼学「模索する岡山県地域」、首藤ゆきえ「自治体史編さん後の資料保存活動について」、村上博秋「防災的観点からみた『大分県記録史料調査事業』」、新和宏「東日本大震災が我々に投げかけた課題-千葉の資料ネットの取り組みと、課せられた使命-」
- コメント:平川新・矢田俊文
- パネルディスカッションコーディネーター:奥村弘・今津勝紀
4.災害対策
東日本大震災・長野県北部地震
2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とそれに伴う津波と、その翌日に発生した長野県北部地震により、東日本地域は甚大な被害に見舞われた。史料ネットは昨年度に引き続き、大震災の被災地における被災歴史資料保全活動に取り組んだ。大震災被災地では、宮城・岩手・福島・茨城・千葉・山形・栄村・新潟の各ネットが被災地での資料レスキュー、およびクリーニング、整理作業を継続して行っているものの、震災発生から2年以上が経過した現在も、被害の甚大性・広域性により、今後さらなる保全活動が必要とされる状況である。これに対して史料ネットでは、茨城や宮城、栄村において進められている資料クリーニング・整理作業に、人員の派遣や物的・財政的支援を継続している。
また、文化庁の提起によって結成された被災文化財等救援委員会に構成団体として参加してきたが、同委員会は2013年3月末をもって解散された。同会での史料ネットの取り組みについては、『東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会 平成23年度活動報告書』(2012年)に、松下正和・川内淳史・吉川圭太が寄稿した。なお、被災文化財等救援委員会の構成各団体には文化庁長官より感謝状が出された。
淡路島地震
2013年4月13日早朝に発生した地震により、淡路島などが被害に見舞われた。史料ネットは緊急事務局体制で対応し、被災地の情報収集・連絡にあたった。地震発生から3日後には、被災地での巡見調査(4月16日~17日)を行った。幸いにして文化財への被害は軽微なものであったことを確認した。
淡路市教育委員会および洲本市教育委員会の方には、緊急災害対応中にもかかわらず、面会の時間をとっていただき被害情報の提供を受けた。それによって、迅速かつスムーズに被害調査をおこなうことができた。
また、「歴史資料保全ネットワーク・徳島」、「歴史資料保全ネット・わかやま」、「宮城歴史資料保全ネットワーク」の関係者と情報を共有しながら災害対応に臨めたことも記しておく。
5.組織と運営
今年度の運営委員会は第120回(2012年7月31日)から第130回(2013年6月7日)までの計11回を開催した。運営委員の委員会への出席率もよく、活発に意見を交わした。
2012年度 運営委員・事務局・会計監査委員一覧(五十音順) ※イタリック表記は事務局員兼任
運営委員 板垣貴志(個人会員からの選出)・大国正美(神戸史学会)・大月英雄(大阪歴史科学協議会)・奥村弘(神戸大学史学研究会)・川内淳史(大阪歴史科学協議会)・河野未央(個人会員からの選出)・佐賀朝(大阪歴史科学協議会)・前田結城(大阪歴史学会)・添田仁(個人会員からの選出)・藤田明良(個人会員からの選出)・松岡弘之(大阪歴史科学協議会)・松下正和(個人会員からの選出)・吉川圭太(個人会員からの選出)・吉原大志(日本史研究会)
事務局 浅利文子(事務局員)・奥村弘(代表)・小野塚航一(事務局員)・加藤明恵(事務局員)・川内淳史(事務局長)・人見佐知子(事務局員)・藤田明良(副代表)・松下正和(副代表)会計監査委員 山﨑善弘・中岡宏美
従来のメールニュースの配信に加え、2012年7月1日に開設したホームページを中心に情報提供を行った。ブログによる情報提供を行い、ホームページのアクセス数も開設当初より120000アクセスを超えるまでになった。また前年度に取得したtwitterアカウント(@siryo_net)を通じたリアルタイムの情報発信や、facebookページの活用も進めている。また、ニュースレターは、2回(2012年11月30日第71号、2013年1月18日第72号)発行した。また、過去に発行したニュースレター(第67号~第70号)のPDF化を進め、神戸大学附属図書館震災文庫のホームページ上で公開し、情報発信に努めた。
2013年6月現在の会員数は学会会員8団体、個人会員158名(昨年比4増)、学生・院生会員9名(同比2減)、サポーター58名(同比8減)、ニュースレター購読86名(同比8減)の計319名(同比15減)であった。今年度も東日本大震災をきっかけに新規加入者が多かったが、財政の健全化を図った結果、会費滞納者などの退会もみられ、全体の会員数は減少となった。なお、史料保全活動に関わるボランティア登録数は、2013年6月現在59件である
6.出版および論文などの掲載
史料ネット委員による論文などの掲載は下記の通りである。
- 大国正美「『歴史と神戸』五十年のあゆみ」『歴史と神戸』294号
- 大国正美「ひょうご歴史文化フォーラムと地域史研究のこれから」『ひょうご歴史文化フォーラム会報』19号
- 大国正美「近世西野地区の水害対策と地域社会」『地域研究いたみ』42号
- 大国正美「在野のアーキビスト論と民間所在史料をめぐって」『名古屋大学 大学文書資料室紀要』21号
- 奥村弘「新潟の取り組みに学ぶ:『災害・復興と資料』1号を読む」『災害・復興と資料』2号
- 奥村弘「地震・水害と地域歴史遺産」『紀州経済史文化史研究所紀要』33号
- 奥村弘「神戸の記憶・記録とアーカイブズ」『情報知識学会誌』22号
- 奥村弘「現代日本社会における地域歴史資料の保全と地域歴史遺産としての活用についての提言」『地域の固有性と普遍性』所収
- 川内淳史「書評 奥村弘『大震災と歴史資料保存 : 阪神・淡路大震災から東日本大震災へ』 国立歴史民俗博物館編『被災地の博物館に聞く: 東日本大震災と歴史・文化資料』 歴史学研究会編『震災・核災害の時代と歴史学』」『歴史学研究』903号
- 川内淳史「近現代東北の転換点――戦時期「人口問題」と地域社会」『「生存」の東北史 : 歴史から問う3・11』
- 吉川圭太「歴史資料の救出・保全活動から見た現地の被害と復興」『奈良歴史研究』78号
- 佐賀朝「地域資料の保存・活用ネットワーク構築に関する研究 地域資料保存・活用ネットワーク構築のために―大阪府・市公文書館問題と地域資料研究会の取り組み」『桃山学院大学総合研究所紀要 』37(2)
- 松下正和「2009年台風9号被災資料の保全と活用-佐用郡地域史研究会・佐用町教育委員会との連携-」『災害・復興と資料』2号
- 松下正和・川内淳史「歴史資料ネットワークによる東日本大震災への後方支援活動について~大規模災害における歴史資料保全活動の現状と課題~」『東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会 平成23年度活動報告書』(2012年)
- 吉川圭太「歴史資料ネットワークの取り組みから」『東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会 平成23年度活動報告書』(2012年)
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