当会代表の奥村弘が研究代表を務める特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」の研究領域である「地域歴史資料継承領域」では、下記の通り研究会をオンラインで実施します。皆様奮ってご参加下さい。*チラシはこちらよりダウンロードできます。広報にご活用ください。

■日時:2021年5月1日(土)13時~17時半
■zoomによるオンライン開催
■申込方法:https://forms.gle/VF28wqsCoT88QPqo9
(4月30日(金)までに参加者情報(1.お名前、2.ご所属、3.E-mailアドレス、4.電話番号)を上記URLから登録。後日招待URLを通知)

■趣旨
災害で被災した文化財の救出・一時保管・応急処置を活動の柱とする文化財レスキューは、1995年の阪神・淡路大震災からはじまり、その後の災害での経験を踏まえ、2011年の東日本大震災で全国規模の活動へと展開しました。その成果は、2020年に国立文化財機構に被災文化財の災害対応の拠点となる文化財防災センターの設立に結実するなど、日本における文化財保存のなかで、文化財レスキュー活動は大きな役割を果たすまでに至りました。一方、「文化財レスキューされた資料をどのように地域に戻すのか。戻した資料を地域でどのように継承していくのか。」という新たな課題が近年指摘されるようになりました。こうした課題について本研究会では、博物館の視点から考察を進めます。

■プログラム
・13:00主催者あいさつ:松下正和(神戸大学)
・13:05特別展「復興を支える地域の文化―3.11から10年」の概要と展示の狙い 日髙真吾(国立民族学博物館)
・13:20能登半島地震で被災した明泉寺台燈籠の修復を通した地域文化の継承 日髙真吾(国立民族学博物館)
・14:00休憩
・14:10 津波の記憶をつなぐ文化遺産-寺社・石碑DBの概要 寺村裕史(国立民族学博物館)
・14:30 津波の記憶をつなぐ文化遺産-寺社・石碑DBの登録方法について 和髙智美(合同会社文化創造巧芸)・日髙真吾(国立民族学博物館)
・14:40 中越地震で救出された古文書から発見した十日町の着物文化 関谷久之(十日町市古文書整理ボランティア)
・15:00 保存科学の技術を利用した被災古文書解読の支援  末森薫(国立民族学博物館)
・15:20 休憩
・15:30 中越地震で被災した染め見本の保存活動の支援 橋本沙知(国立民族学博物館)

・15:50救出された写真資料に見る十日町の織物文化 河村友佳子(国立民族学博物館)

・16:10 休憩
・16:20 総合討論 コーディネーター:川村清志(国立歴史民俗博物館)

■主催
・特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史⽂化の創成」(代表 奥村弘)A 班「地域歴史資料継承領域」
・人間文化研究機構広領域連携型基幹研究「日本列島における地域文化の再発見とその表象システムの構築」(代表 日髙真吾)
■共催
人間文化研究機構広領域連携型基幹研究「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」

■問い合わせ先
神戸大学地域連携推進室・松下正和
電話:078-803-6504, 5575