8/20,21と二日にわたって行ったすきばめ研修会
(神戸大学人文学研究科地域連携センター主催)
に参加してきました。
ご指導いただいた敦賀短期大学の多仁照廣先生にお礼申し上げます。
多仁先生の指導のもとに、研修会ではすきばめ作業についての一連の流れ
・作業環境の整備
・史料の現状記録
・史料の解体・クリーニング・しわのばし
・フォトショップによる破損部分の面積の算出
・破損部分と料紙周囲部分の紙重量の算出
・補修用和紙の必要量の算出と裁断
・裁断した和紙と純水のミキシング
・ねり剤の作り方
・すきばめ台に修復文書をセッティング、型枠の設置
・和紙とねり剤の混合溶液を型枠内に投入
・余分な溶液を台の下から吸引
・不織布と濾紙に挟んだ状態でプレス
・文書周囲部の裁断
を行いました。
尼崎のタツヤさんにすきばめ修復していただいた水損史料を見たことはありましたが、
実際の作業現場を見ていませんでしたので、今回の研修に参加できて大変勉強になりました。
和やかな雰囲気の中、文書修復の実習を進めることが出来て参加者からも大変好評でした(^^)
この技術を習得するにはかなりの訓練が必要でしょうが
水損史料と同じように、ひどい虫食いの史料も復元可能なんだということが
一般の方々に広まれば少しでも廃棄史料が減るんじゃないかと思いました。
文化財修復の企画がありましたら、史料ネットメールニュース(無料)でお知らせいたしますので
お申し込みをお待ちしています。
s-net@lit.kobe-u.ac.jp
◇◆問い合わせ先◆◇
〒657-8501
神戸市灘区六甲台町1-1
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター 担当:松下
tel&fax:078-803-5566
- 投稿タグ
- 兵庫
コメント