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■豊岡市T家文書整理・撮影会のご報告

下記の要領にて文書整理・撮影を行いました。
ご参加いただいた皆さま、ご協力ありがとうございました。

日時:2009年9月28日10時~18時
場所:神戸大学文学部大会議室
参加:午前10名、午後11名
撮影点数:302点(段ボール箱1箱分完成、3箱分撮影途中で終了)

豊岡市日高町にあるT家は、2004年の台風23号により蔵の一階部分が水損したお宅です。
蔵を解体するにあたって、史料ネットが2005年8月に段ボール20箱分の史料をレスキューしました
(古文書自体は2階に保管されていたため水損していません)。

レスキューした史料は、現在も豊岡市教育委員会、但馬国府・国分寺館に保管していただいております。
館内の保管場所の移動にあたり仮整理を行った2008年度に続き、
本年度は、前年度未整理分18箱の史料整理をおこなうこととなりました。
段ボールから史料を取り出し、クリーニングと付箋つけをしたあと、
まずは表紙を中心に撮影し、あとからその画像を見ながら仮目録(ナンバー、表題、備考欄)を採るという方針を立てました。したがって撮影も、仮目録の作成や点数把握に必要な情報部分があればよいという程度で済ませました。

なお、撮影方法は、2009年7月27日におこなったシンポジウム(宮城資料ネットワークの被災史料保全方法)での技術交流の成果を取り入れながらおこないました。吉川圭太運営委員により撮影方法の解説をしてもらいました。
・撮影台にはホワイトボードを使用
・一紙物の四隅をマグネットで固定(一人でも撮影が可能に)
宮城方式では、ナンバーを書き込んだ中性紙封筒の上に史料を置いて撮影するのですが、
全点分の中性紙封筒を用意することができませんでしたので、
結局従来通り、付箋にナンバーを書き込み、撮影時には史料と付箋の両方を撮影し、撮影後は史料に付箋を挟んで、中性紙箱に保管するという方式を採用しました。

今後の予定は、
残りの段ボール箱(17箱分)の撮影を進めて参ります。
近世史料が多いため、崩し字の読める方には目録取りをしてもらい、
崩し字が読めなくとも、付箋つけや撮影作業、史料のクリーニング作業など
色んな形でお手伝いいただければ幸いです。

また、事務局のある神戸大だけではなく大阪大でも同時並行的に撮影作業を行い
作業の効率化を図っていきたいと思っております。
次回撮影日が決まりましたらまたご連絡をさしあげますので
崩し字の読解に自信のない方も含めて是非ご参加ください。
参加希望の方はメールでお知らせしますので、下記までご連絡下さい(ま)

◇◆問い合わせ先・参加希望連絡先◆◇
歴史資料ネットワーク
〒657-8501
神戸市灘区六甲台町1-1
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター内
電話&FAX:078-803-5565
メール:s-net@lit.kobe-u.ac.jp