2010年6月19日に
愛媛大学法文学部本館8階大会議室にて
水損史料修復ワークショップをおこないました。
わたくし松下のあいさつのあと、
板垣貴志さん(神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター学術推進研究員)から
「地域歴史遺産の保全・継承に向けて-歴史資料ネットワークの活動から-」と題して、
「地域歴史遺産の保全・継承に向けて-歴史資料ネットワークの活動から-」と題して、
史料ネットの活動概要について報告を、
吉原大志さん(神戸大学大学院人文学研究科博士後期課程)から
「水害から歴史資料を救う―2009年台風9号豪雨水害被災地における歴史資料ネットワークの取り組み―」と題して、昨年の台風9号の際の水損史料保全活動について報告をしてもらいました。
「水害から歴史資料を救う―2009年台風9号豪雨水害被災地における歴史資料ネットワークの取り組み―」と題して、昨年の台風9号の際の水損史料保全活動について報告をしてもらいました。
その後、河野未央さん(神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター研究員)により
吸水紙・スポンジ・セームタオルなどを用いた吸水乾燥方法の実演を、
わたくし松下からは実際の汚損史料を不織布に挟んだのちに洗浄するウェットクリーニングの方法を実演いたしました。
愛媛大教員・学生、広島ネットの久保さんはじめ約30名の方にお越しいただき、
なんと高校生二人の参加もありました!
(高大連携事業の一環で、愛媛では普段から下張りはがしなどで高校生の参加もあるようです)
関西でもこのような高校との取組もできないか今後模索したいと思います。
5班に分かれ、中野賢治さん(大阪大学大学院文学研究科博士後期課程・歴史資料ネットワーク事務局長)も
入っていただき、史料ネットメンバー5人が各班にわかれ、参加者のみなさんに実際に吸水乾燥・洗浄作業をしていただきました。
通常は和紙製サンプルを用いるのですが、今回は実際の被災史料を使ったワークショップとなり
よりリアルで実践的な実習になりました。
また、実習後の質疑応答でも、実際の吸水乾燥の現場でどのように大人数のボランティアを組織すればいいのか、洗浄・乾燥後史料の保管方法はどのようにすればいいのかなど、
かつて芸予地震で災害対応をされて、現在も襖下張はがしや史料整理活動をおこなっておられる
愛媛ネット・広島ネットの皆さんならではの具体的な議論がなされ、
私たちも愛媛ネット・広島ネットの技術を学ぶなどとても有意義な会となりました。
詳しくは、ニュースレターでも紹介したいと思います。
今回のワークショップ開催にあたっては、愛媛大学・愛媛史料ネットの皆様に大変お世話になりました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。(ま)
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