■兵庫県内5大学連合(神戸・神戸女子・甲南・関学・大手前)
大学コンソーシアムひょうご神戸の社会連携助成事業
「古文書調査を経験してみませんか」のご報告
兵庫県内に所在する5つの大学(神戸大学・神戸女子大学・甲南大学・関西学院大学・大手前大学)があつまり、大学コンソーシアムひょうご神戸による社会連携助成事業「平常時・災害時における歴史資料の保全・修復ができる人材の育成事業」をすすめています。
歴史資料ネットワークは技術・ノウハウ面でこれに協力・参加しています。
私は神戸大の人間として参加しました。
本年度は、このたび、コンソと神河町教育委員会の共同事業として表題の事業を開始しました。
古文書に触れていただくことにより、古文書とはどのようなものか、古文書をどう整理するのか、古文書から何が分かるのかなど、文化財を身近に考えていただく機会にしたいという目的から、
文化財保全活動の様子をみなさんに広く知っていただくため、古文書の調査・整理の現場を公開しました。
・日 時 12月13日(日) 午前10時から午後3時
・場 所 神河町神崎公民館 視聴覚室
今回、公開したU家文書は、民具類とともに神河町に寄贈されたものです。
主として近世後期から近代にかけての、8000点強の文書群です。
福本村庄屋在任時代の村政文書、福本藩大庄屋組関係史料のほか、自家の商売(宿駅問屋)関係、借用証文・田畑質入証文等の金融関係史料等内容は多岐にわたります。
史料の点数・形状・年代の把握、及び簡易修復は既に終了し、現在は文書の撮影を行っています。
(以上、史料ネットの河野さんよりご教示を得ました)
当日は、U家文書の展示とコンソ近世メンバーによる解説が行われました。
私は参加者の方々と目録カード取りを行いました。
撮影の様子もごらんいただきました。
これによって史料が展示などの活用がなされるまでに、どのようは工程をへて整理されているのかを
お知らせしました。当日は、スタッフこみで25名もご参加いただきました。
町内の方だけではなく、近隣の市町からお越しの方、行政の文化財担当職員の方もお越しいただきました。
崩し字を読む「古文書を読む会」は近年盛んになってきているかと思いますが
このように実際の古文書を整理するところから公開するパターンは珍しかったのではないでしょうか。
今後とも神河町をはじめ県内各地でこのような取り組みができればいいですね。(ま)
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