歴史資料保全ネットワーク・徳島からのお知らせです。
このたび徳島ネットでは、12月7日に下記の要領で第2回総会・シンポジウム「歴史のなかの津波被害―過去からのメッセージ―」を開催するとのことです。(チラシ・PDF)
海陽町には、慶長・宝永の津波碑(鞆浦)、「海嘯記」(鞆浦)といった津波碑や、「大地震津浪記」(浅川千光寺)、「震潮記」(宍喰・組頭庄屋田井家)など、過去の大地震と津波に関する資料が豊富に残されている。いずれも、過去の津波被害の経験・教訓を、未来に引き継ごうという強い意志の顕れであり、過去からの現在のわれわれに向けられたメッセージである。そこで、まずはこのメッセージを学ぶことで、過去の地震・津波に関する事実を認識し、防災を考える際の大きなヒントとしたい。
あわせて地震・津波と向き合いながらもどのように地域を築き再生してきたのか、そうした過程を知るためには、われわれ自身も地域の歴史文化を探る上での歴史資料を、きちんと把握し、後世につなげていく必要がある。町民の皆さんとともに、地震・津波被害を入口としながら地域の歴史文化を考える機会としたい。
- 日時 2013年12月7日(土) 13:30-16:20 (13:00受付開始)
- 場所 阿波海南文化村・海南文化館(海陽町) 大会議室
- 入場無料・申し込み不要
当日のスケジュール
- 司会 長谷川賢二(徳島県立博物館人文課長)
- 13:30-13:45 開会挨拶 歴史資料ネットワーク・徳島 代表 高橋 啓(鳴門教育大学前学長)、海陽町教育委員会教育長兼海陽町立博物館館長 福井 脩さん
- 13:45-15:00 講演 村上仁士 先生(徳島大学名誉教授)「歴史のなかの津波に学ぶ―3.11後の防災研究から―」
- 〈休憩15分〉
- 15:15-15:45 報告 田井晴代さん(海陽町宍喰在住、現代語版『震潮記』訳者)「『震潮記』―一書の出会いに生かされて―」
- 15:45-16:15 質疑応答
- 16:15-16:20 閉会挨拶
- 主催 歴史資料保全ネットワーク・徳島
- 共催 阿波海南文化村海陽町立博物館
- 後援 徳島県教育委員会
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