阪神・淡路大震災で被災した歴史資料の保全を目的に発足した「歴史資料ネットワーク(略称・史料ネット)」(代表・奥村弘神戸大学大学院教授)は7月12日に総会・シンポジウム「資料保存に集う人々―そのあり方を考える―」を開催いたします。

史料ネットは阪神・淡路大震災で兵庫県内でダンボール1500箱の史料を救出し、2004年の台風による水害では水損史料の救出にも取り組みました。東日本大震災でもボランティアを派遣しております。こうした史料保存ボランティアの活動が定着しつつあるなかで、最近では歴史研究に関わっているとは限らない、さまざまな方にも活動にご参加いただくことができるようになりました。こうした現状を踏まえて、改めて資料保存の担い手のありかたについて考えてみたいと思っています。

シンポジウムは、どなたでもお申し込み不要でご参加いただけます。またustreamによるインターネット中継を予定しております。報告のタイトルや中継の視聴方法など詳細は随時このページに追記いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。

総会

シンポジウム「資料保存に集う人々―そのあり方を考える―」

  • 時間:13:00~16:30
  • 報告
    • 市川大暉(茨城大学MC)「茨城史料ネットの資料保全活動―学生の視点からみた課題と可能性―」(仮)
    • 吉原大志(歴史資料ネットワーク)「資料保存へのきっかけをつくる―水損資料修復ワークショップとボランティア―」
    • 平田正和(工房レストア)「紙文化資料の町医者を目指して」
  • 資料代:会員は無料、非会員500円