徳島ネットからのお知らせです。下記の要領で、今年度の鳴門史学会2016年度大会が開催されます。申し込みは不要とのことです。

日時 2016年11月13日(日)13:30~16:35
場所 文化の森公園内・徳島県立文書館講座室(2階講座室) 入場無料(申し込み不要)
テーマ 「災害と歴史資料 ―守り、読み解く―」

【大会趣旨】
歴史は、現在に残された歴史資料なくして語ることはできない。しかし、これまで様々な理由によって多くの歴史資料が失われてきた。その最たるものが戦争と災害である。そんな中、阪神淡路大震災や東日本大震災を契機に、災害時に地域の歴史資料を守ろうと、多くの人びとがその保存にかかわりはじめている。
例えば、隣県和歌山では、2011年に紀伊半島大水害をきっかけに「歴史資料保全ネット・わかやま」が組織され、多くの歴史資料等が救出された。あわせて地域の災害の記憶を掘り起こす取り組みがなされてきている。そこで本大会では、こうした活動に積極的に取り組んでこられた前田正明氏より、その経緯や直面した課題をお話いただく。
一方、「昭和南海地震」70年にあたる今年、徳島県では教育委員会教育文化課が地震津波碑の調査を、県立文書館が津波関係古文書の調査を進めている。和歌山での先駆的な取り組みに学びつつ、災害の歴史・記憶を掘り起こす中で何が見えてくるのか、ご紹介いただく。
過去の災害を知り、そして今の災害から歴史資料を守る。双方向から「災害と歴史資料」について考えていきたい。

講演 前田正明氏(和歌山県立博物館・主任学芸員)「平常時における文化遺産保全活動と災害史研究―『災害の記憶』の発掘と文化遺産の所在確認調査からみえてくること―」
報告1 大橋育順氏(徳島県教育委員会教育文化課・社会教育主事)「徳島県の地震津波碑について」
報告2 金原祐樹氏(徳島県立文書館・課長補佐)「徳島県内史料から見える南海地震-文書・日記・記録-」