歴史資料ネットワークでは、来る8月4日(日)に、コロナ禍で中断していた総会シンポジウムを開催する運びとなりました。本年度のシンポジウムのテーマは、「2024年能登半島地震・各地からの報告」です。1月1日に発生した能登半島地震から、半年が経過しました。本シンポジウムでは、被災地で資料保全に取り組む団体、博物館から報告をいただき、被災地の現状を共有するとともに、資料保全に関する情報発信のあり方や、今後の長期的な活動を見据えた支援などについても議論を深めたいと考えています。シンポジウムには史料ネット会員以外の方も参加できます(要事前申し込み)。皆さまのご来場をお待ちしております。

日時・会場

2024年8月4日(日)
産学官連携交流拠点 KOBE Co CREATION CENTER
(神戸市中央区三宮町1丁目9番1号 センタープラザ9階)
現地参加(定員60名)、オンライン(定員90名)の併用

プログラム

13:00- 開会挨拶 奥村弘(歴史資料ネットワーク代表委員)

13:05- 趣旨説明

報告
① 13:20-13:40 報告1 
 高岡市立博物館 仁ヶ竹亮介氏
② 13:40-14:00 報告2 
 氷見市立博物館 廣瀬直樹氏 
休憩 10分
③ 14:10-14:30 報告3
 新潟歴史資料救済ネットワーク 原直史氏 
④ 14:30-14:50 報告4
 羽咋市歴史民俗資料館 中野知幸氏
⑤ 14:50-15:10 報告5
 いしかわ歴史資料保全ネットワーク 上田長生氏 
休憩 10分

15:20-16:50 全体討論 
 司会 戸部愛菜、仲田侑加、松下正和(歴史資料ネットワーク) 

16:50- 閉会挨拶 大国正美(歴史資料ネットワーク)
 ※報告順序などは変更になる場合があります
 ※終了後、情報交換会(懇親会)を開催予定です

お申込み

下記申し込みフォームに必要事項をご入力ください
定員:現地参加60名 オンライン参加90名(いずれも先着順)
参加費:無料 
申し込み締め切り:7月26日(金)

 ①現地での参加を希望される方

 ②オンラインでの参加を希望される方

開催趣旨

 2024年1月1日、石川県能登地方を震源とする地震が発生しました。この地震により、石川県志賀町、輪島市で震度7、七尾市、珠洲市、穴水町、能登町で震度6強を記録しました。石川、新潟、富山、福井の4県をはじめ、広範な地域で被害が発生しています。地震によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災者の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
 人命救助や生活復旧のための作業とともに、被災地では復興の拠り所となる、人々の歴史、生活を伝える資料に関する相談受付や、誤廃棄防止の呼びかけ、被災資料に対応するための体制づくりに向けた協議が発災後に進められました。2月には被災地からの要請に基づき、独立行政法人国立文化財機構は、文化財防災センターを事務局として、「令和6年能登半島地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)」と「令和6年能登半島地震被災建造物復旧支援事業(文化財ドクター派遣事業)」を開始することを発表しました。現在も資料レスキュー作業や被災資料の受け入れが進められています。これらの活動については、発災間もない段階からSNSなどを活用した情報発信が行われており、現在では資料レスキューに関するニュースレターを発行する自治体も見られるようになりました。
 歴史資料ネットワークでは、被災地での取り組みや呼びかけの拡散、ワークショップを通じた資料取り扱いノウハウの支援、個人所蔵の資料レスキューに向けた活動などを行ってきました。本シンポジウム開催時点で、発災から半年以上が経過しています。改めて被災地の現状や課題を共有し、今後史料ネットが行うべき支援や情報発信のあり方などについて、意見を交わす場を設けることは意義のあることだと考えます。本シンポジウムには史料ネット会員以外の方もご参加いただけます。皆さまのご参加をお待ちしております。