2013年2月に史料ネットと共同で「紙とフィルムの修復ワークショップ」を実施していただいたNPO法人映画保存協会災害対策部よりお知らせです。

神戸市長田区でフィルム洗浄のワークショップを実施されるとのことです。 長田の街のフィールドワークもあるそうです。 奮ってご参加ください。 (参加無料、事前申し込み制)

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神戸・新長田の震災学習──映像資料篇 2014年8月2日(土)13:00〜17:30

阪神・淡路大震災から来年2015年1月17日で20年が経ちます。  映像資料を通して、震災の記憶を共有し継承することを目指し、「洗浄ワークショップ」「新長田 まち歩き」「講座 定点観測写真で振り返る、神戸の20年」の三部からなるイベントを開催します。

 

東日本大震災をきっかけにして生まれたNPO法人映画保存協会の災害対策部は、動的映像資料(映画フィルム/ビデオテープ)の救済および防災のため、被災した資料の相談窓口を設置し、簡易洗浄を行うボランティア活動や、その取り扱いに関するワークショップを行ってきました。文化財の災害対策にとって、大切なことは何でしょうか。自らが様々な機会に参加し、情報を収集し、交流を保ち続けること、そのような「コミュニケーション」こそが、災害対策にとって重要な礎になると思っています。この簡易洗浄ワークショップを通じて、被災した動的映像資料にどう対応したらいいのか、参加者の方と一緒に考えるきっかけを作ることができれば幸いです。  自然災害等で被災した動的映像資料は、状態・劣化ともに様々あります。東日本大震災では、海水と土砂によって長期間汚染された資料を扱いましたが、今回のワークショップでは、同じように水損と土砂によって汚染された資料に対して、どのように対応するのかを学びます。特に個人所有の8ミリフィルムや、ビデオテープを対象とし、実際に応急処置を体験するワークショップです。

 

  • 15:00〜15:45 新長田 まち歩き
    ガイド:山住勝利(神戸市立地域人材支援センター)

新長田は、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けました。特に南地区は、地震後に発生した大火災で商店街や家屋などが広範囲に消失しました。そうしたかつての被災地を震災時の写真と見比べながら歩き、「震災」と「復興」を体感することによって、被災について学びます。スマートフォンをかざすと震災当時の写真が表示される「震災写真アーカイブマップ」も紹介します。

 

震災当時、東灘区森南町にお住まいになられていた故・大仁節子さんは震災直後と震災から約3年後に、同じ場所を同じ画角で撮影する「定点観測撮影」を行い、そのうち阪神間の193カ所を写真集としてまとめました。彼女の残した写真は、震災で壊れた町並みと人々の暮らし、そして、変わりゆく街を知ることができる貴重な資料となっています。昨年夏には、震災を知らない学生とともに、彼女が残した写真のうち、神戸市中央区、神戸市東灘区森南町の43カ所を新たに撮影しました。そのときの撮影エピソードもご紹介しながら、震災からの20年を振り返りたいと思います。

 

  • 17:00〜17:30 まとめ〜解散  会場:神戸市立地域人材支援センター

 

参加無料、事前申し込み制

共催:神戸ドキュメンタリー映画祭実行委員会、神戸市立地域人材支援センター、NPO法人映画保存協会
神戸市 平成26年度まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成対象事業