茨城ネットからのお知らせです。このたび『常総中世史研究』第2号が刊行されたとのことです。詳しくは、下記をご覧下さい。

■「伊達政宗の『密書』」を特集!『常総中世史研究』第2号を刊行!!
東日本大震災で被害を受けたひたちなか市の商家から依頼を受け茨城史料ネットが保全・調査に当たった伊達政宗起請文、いわゆる「政宗の密書」について特集した『常総中世史研究』第2号が、茨城大学中世史研究会から刊行されました。奥州から関東をうかがう伊達政宗が、佐竹氏に従う額田小野崎氏に内応を促す内容の「密書」と呼ぶべき起請文の、牛玉宝印の料紙について、泉田邦彦論文が特色や類例等について分析しています。また梅田由子・三井猛論文では、この起請文に光学的調査を実施し、血痕の場所や文書の折り筋について、注目すべき事実を明らかにしています。
購入希望の方は、住所・氏名・電話番号・購入冊数を、電子メール (osm[at]mx.ibaraki.ac.jp) か、はがき(〒310-8512水戸市文京2-1-1茨城大学人文学部 高橋修宛)でお知らせください。会誌本体をメール便等でお送りします。同封する郵便振替票で、代金〔本体一冊500円+送料100円=600円〕をお支払いください。

【『常総中世史研究』第2号目次】

  • 特集 伊達政宗の「密書」―その後―
    • 泉田邦彦中世東国における熊野牛玉宝印の版木に関する一考察 ―伊達政宗の「密書」の起請文料紙をめぐって―」
    • 梅田由子・三井 猛「伊達政宗起請文の光学的調査と記録」
    • 高橋裕文「額田小野崎氏の系譜に関する一考察」
  • 研究
    • 比毛君男「考古資料からみた中世常陸・下総の道」
    • 中根正人「大掾浄永発給文書に関する一考察―観応の擾乱期の常陸―」
  • 調査報告
    • 五十嵐雄大・山川千博「那珂市域における中世城郭遺跡の分布状況」