歴史資料ネットワークでは、下記の要領で今年度の総会シンポジウムを開催することとなりました。みなさまのご参加をお待ちしております。なお、会員のみなさまには、総会でご審議いただく議案を後日お届けする予定です。また、シンポジウムについてはインターネット中継も準備しております。詳しいことが決まりましたら、ご案いたします。チラシ(PDF)もどうぞご利用下さい。

2016年度総会シンポジウム「資料保全と活用の長い道のり―熊本地震によせて―」

2016年4月に発生した熊本地震を契機に「熊本被災史料レスキューネットワーク」が設立されました。すでに被災地では歴史資料保全活動が始められており、当会も支援を進めています。阪神・淡路大震災以来、全国規模で広がった「史料ネット運動」に関わる私たちがこれまで経験してきた資料保全と活用の長い道のりのなかには、現在の被災地に対して発信できることがあるはずです。本シンポジウムでは、災害前からの地域との関わりや、被災地周辺地域からの支援のあり方、自治体の初動のあり方など、被災資料保全活動をめぐる様々な課題を振り返りながら、熊本地震被災地への支援のあり方を考えます。

その一方で、東日本大震災の被災地において現在も続く諸問題に目をふさぐわけにはいきません。福島県では、東日本大震災・原子力災害アーカイブ拠点施設の設置が具体化されるなど、新たな段階に入ってきています。被災地の多様な歴史文化をいかに継承していくか。こうした課題も踏まえて以下のようなプログラムを組みました。皆さま奮ってご参加ください。

  • 日時: 2016年7月3日(日) 13:00~17:00
  • 資料代: 500円(会員の方は無料)
  • プログラム ※報告終了後に総合討論を行います
    • 報告1 熊本地震緊急報告(歴史資料ネットワーク事務局)
    • 報告2 白水智(地域史料保全有志の会)「結果論からの史料保全-何をしていたことが生きたのか 」
    • 報告3 小林貴宏(山形文化遺産防災ネットワーク)「変わったこと、変わらなかったこと」
    • 報告4 藤木透(佐用町教育委員会)「文化財レスキューと資料保全-自治体職員の立場から 」
    • 報告5 菊地芳朗(ふくしま歴史資料保存ネットワーク)「福島の震災ミュージアム構想の現在(仮)」
  • 場所: 神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(大阪市北区鶴野町1-9 梅田ゲートタワー8階)

会場へのアクセス(神戸大学大学院経営学研究科サイトより)