このたび、大月書店から『「生存」の東北史』が刊行されました。これは昨年開催された朝日カルチャーセンター(新宿)の連続講座「『生存』の歴史を掘り起こす 東北から問う近代120年」がもとになったもので、当会事務局長の川内淳史も編者に加わりました。お手に取っていただければありがたく思います。

目次

  • 第Ⅰ部 歴史から3.11へ
    • 第1章 災害と開発から見た東北史(岡田知弘)
    • 第2章 近代日本と東北・東北人論(河西英通)
  • 第Ⅱ部 歴史から築く「生存」の足場
    • 第3章 近現代東北の転換点――戦時期「人口問題」と地域社会(川内淳史)
    • 第4章 近現代日本の地域医療と岩手の医療保健運動(高岡裕之)
    • 第5章 いのちを守る農村婦人運動――「生存」の足場を創る歴史の試み、岩手県和賀(大門正克)
  • 第Ⅲ部 東北から3.11後の歴史へ
    • 第6章 三陸の歴史と津波――海と人のつながり(川島秀一)
    • 補論1 気仙沼で海とともに生きる(清水敏也)
    • 第7章 「生存」の足場を創る試み――小学六年生の「震災復興まちづくりプラン」(徳水博志)
    • 補論2 内と外の東北の断層(安倍甲)
  • 終章 「生存」の歴史――その可能性と意義(大門正克)
  • 「生存」の歴史を語り継ぐ――あとがきにかえて(石井勤)
  • URL:http://www.otsukishoten.co.jp/book/b110831.html

合評会

また、本書の合評会が下記の要領で開催されるとのことです。

  •  月日:2013年7月28日(日)午後1時30分~
  • 場所:立教大学 6号館2階(6209教室)
  • 評者:
    • 倉地克直さん(日本近世史、岡山大学教授)
    • 箕輪明子さん(日本近現代史、一橋大学特別研究員)


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