2010年台風9号による被災地巡検結果と
小川千代子氏による「神奈川ネット(仮称)立ち上げへ」の記事の紹介です。
 
■<千代子のちょこっとニュース> 「神奈川ネット(仮称)立ち上げへ」
 (記録管理学会『RMSJニュースレター』第52号(2010年10月発刊)
 
※記録管理学会のHP
 
■国際資料研究所『DJIレポート』No.82+83合併号
http://www.geocities.jp/djiarchiv/1_DJI_Report/2010/no.8283_101030gappei.pdf
 
※国際資料研究所のHP
 
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上記と関連して、遅くなりましたが、2010年9月発生の台風9号に関する対応を報告いたします。
 
台風9号は静岡県と神奈川県の県境を中心に多くの被害をもたらしました。
静岡県では全壊4棟、半壊3棟、床上浸水54棟、床下浸水85棟の被害が
(静岡県発表「台風9号に伴う大雨等による被害状況について(第12報)9月15日18時現在)
神奈川県では半壊2棟、一部損壊2棟、床上浸水19棟、床下浸水138棟の被害がありました。
(神奈川県発表「9月8日大雨(台風9号)による県内の被害状況(第7報)(9月13日13時30分現在)」)
 
神奈川県内での水損被害を気にかけていた史料ネット会員の宇野淳子さんから連絡をいただき、
現地での被害調査が可能かどうかをさぐるための打ち合わせ会を9月17日に開催し、
20日には現地入りいたしました。
 
■山北町での被害調査のための打ち合わせ会
・日時:2010年9月17日 13時~
・場所:学習院大学目白キャンパス東1号館8階801室(大学院人文科学研究科共同研究室)
・参加:安江明夫・小川千代子・安藤正人・冨善一敏・高野宏康・宇野淳子の諸氏と松下の計7名
 
この場では、被害状況を遠巻きに心配していても仕方がないので実際に現地入りみてみること、
もし被害があれば対応を、幸いにして被害がなければ、将来的には被災時や平常時にでも
史料レスキューが可能な組織を作ることが望ましいなどの意見がでました。
 
■2010年9月の台風9号により被災した地区の巡検
・日時:2010年9月20日 10時~18時
・参加:宇野淳子氏・細井守氏(藤沢市教育委員会)と松下の計3名
 
9/17の打ち合わせ会をふまえて、午前10時から午後6時までレンタカーにて
神奈川県山北町・小田原市と静岡県小山町を実見することとなりました。
結論的に言えば、幸いなことにどちらも古文書被害は直接見つかりませんでした。
ただ、小山町は湯船・沼子地区の泥流被害が、
山北町は皆瀬川地区の護岸被害(添付写真参照)が顕著でしたので、要注意と思われます。
特に山北町皆瀬川地区は旧家も多く
県公文書館や国文研も資料情報を持っている地区ですので、
その後の安否確認が必要だと感じました。 (ま)
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