このたび、関係者のみなさまのご尽力により、「東海資料ネット」が設立されることになりました。日本史研究会ウェブサイトに掲載されたご案内を転載いたします。

東海資料ネット設立総会の開催について

【日 時】 2020年2月16日(日)
〔講演〕13時30分~ 〔設立総会〕15時~
【会 場】 名古屋大学大学院人文学研究科 1階 第127講義室
※昨年12 月のシンポジウムとは部屋が異なります。
【講 演】 天野 真志 氏(国立歴史民俗博物館特任准教授)「歴史文化の継承とネットワーク構築」
【設立総会】 規約案や組織案、当面の活動方針案等を議論していただく予定です。

近年全国各地で多発する自然災害は、多くの人命や建物だけではなく、歴史文化資料にも大きな被害をもたらしました。歴史文化資料の災害対策が各地で議論され、その保存と継承を目的とした「資料ネット」と総称される取り組みが行われています。すでに、全国で25団体が組織されました。
東海地域でも、30年以内にかなり高い確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震により、激甚な災害が確実視されています。また、異常気象による大水害の危険性は、東海地域も例外ではありません。すでに三重や静岡、岐阜では、実際のレスキューも含め災害対策が進められ、愛知でも博物館協会や県文化財保護室などの取り組みが見られるようになりました。
このような状況を踏まえ、地域の大学関係者を中心とする私たちは、「東海資料ネット」(仮称)の設立を目指して活動を始めました。これにあたっては、他の資料ネットと同様に、大学関係者が先導的な役割を果たしつつも、同時に行政・博物館等との連携、市民の皆さんとの協業がきわめて重要であると考えます。本フォーラムは、その出発点として位置づけられるものです。シンポジウムでは、東海資料ネットの設立構想を発表します。
なお、主催者の一つである大学共同利用機関法人人間文化研究機構では、地域歴史文化の中核となる各地の大学による歴史文化資料保全の取り組みを支援するために、国立歴史民俗博物館を主導機関として「歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業」を推進しています。本フォーラムは、同事業の一環でもあります。

東海資料ネット発起人一同
tokaishiryonet@gmail.com