歴史資料ネットワークでは下記の通り2012年度総会・シンポジウムを開催いたします。

今年度のシンポジウムでは、現在も続く昨年の大震災被災地における被災資料保全活動の現状についてご報告いただくとともに、私たちの足場である関西における地域資料を取り巻く状況をご報告いただくことにより、
来るべき災害への備え、地域社会における資料保全のあり方、またそれらを未来へと伝えていく方法について議論してみたいと思います。

大震災被災地からは、東日本大震災被災地である茨城県での歴史資料・文化財の保全救済を目的に、昨年7月に活動を開始した、茨城歴史資料・文化財救済・保全ネットワーク準備会(茨城史料ネット)の白井哲哉氏と、
2011年3月12日発生の長野北部震災被災地である長野県栄村で活動を行なっている地域史料保全有志の会の白水智氏から活動の現状と課題についてご報告いただくとともに、
関西における地域資料保全の状況について、寝屋川市立中央図書館館長の尾崎安啓氏より、大阪公共図書館協会での地域資料の活用に関する調査成果などをご紹介いただきながら、 地域資料のありよう、MLA連携の現状と課題、 災害に備えた取り組みのあり方などをご報告いただきます。

多くの方のご参加をお待ち申し上げております。よろしくお願いいたします。(か)

※なお、下記にチラシをアップいたしております。転載・配布自由です。
史料ネット2012ポスター

 

■2012年度歴史資料ネットワーク総会・シンポジウム
「歴史遺産と資料を守りぬく―関西と知られざる大震災の現場を結ぶ―」

昨年発生した大震災の被災地では、1年以上が経過した現在でも、歴史資料や文化財を救う活動が続けられています。
一方、私たちの関西では地域社会の縮小や「改革」の中で、地域遺産を取り巻く厳しい状況がある中で、それらを未来へと伝えようとする取り組みが行われています。
大震災後に保全活動が始められた茨城や長野での取り組みの成果と教訓に学びつつ、私たちがこれから歴史遺産を守り、いかに未来へと伝えられるか、みなさまと共に考える場としたいと思います。

【報告】

  • 白井哲哉 氏 (茨城歴史資料・文化財救済・保全ネットワーク準備会)
  • 白水 智 氏 (地域史料保全有志の会〈長野県栄村〉)
  • 尾崎安啓 氏 (寝屋川市立中央図書館)

【日時】
2012年7月8日(日)
・総会 10:00~12:00 (個人会員、学生会員のみご参加いただけます)
・シンポジウム 13:00~17:00 (どなたでもご参加いただけます)

【資料代】 500円

【場所】
神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(大阪市北区鶴野町 梅田ゲートタワー8階)
阪急梅田駅 東へ徒歩3分、JR大阪駅 東へ徒歩7分