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遅くなりましたが、10/12の活動報告です。(ま)

・参加:松下・中岡・大野
 今回は、学部生の皆さんと訪問しました。非常勤先の教え子も来てくれました。
 うれしかったです。ありがとうございました。

・佐用町佐用A家の水損アルバム処置
  Aさんは、史料ネットの活動が紹介された新聞記事をご覧になって
  レスキュー要請のFAXを送ってくださいました。そこで今回の訪問となりました。
  佐用川のすぐそばにあるA家では床上1.3mほどの浸水被害があり、
  私たちが到着した時にはまだ1階部分の床の入れ替えや壁の塗り替えなどがおこなわれていました。
  今回の応急処置対応となったのは、アルバム十数冊です。
  糊付き台紙のアルバムに貼られた写真や、未整理で束になった状態で固着した写真などで
  おおむね昭和40年代から現代までのものがありました。
  
  糊付き台紙のアルバムに貼られた写真の処置方法・方針は、これまでと同様で
  プリント紙は現在の状態以上にはよくはならないことを前提に複製を作成するというものです。
  ①ただ、アルバムやプリント紙自体も可能な限り残していただこうと
   粗く泥やほこりを刷毛でクリーニングした後、
   エタノールをしみこませたキッチンタオルでアルバム外装・フィルム表面の汚れを拭き取り
  ②デジカメによる撮影
  をおこないました。
  ③DVD-Rへの焼き付けにより複製を作成
  をした後に、所蔵者へDVDをお渡しする予定です。今回は②までの処理が6冊分終了しました。

  糊付き台紙にフィルムではさみこむN社製アルバムが多かったのですが、
  フィルムと台紙の間から汚水がしみこみ、青カビが発生していました。
  フィルムを動かせば写真表面の乳剤が動き、写真の画像が崩れるのでやめて
  フィルムで覆われたままの状態でデジカメ撮影する方式を採りました。
  やはり、○○○アルバムは写真を詰め込みすぎると、フィルムで覆いきれないので、
  そのすき間から汚水が侵入します。
  この手のアルバムは一枚の台紙に多く貼りすぎないことが大事なようです。

  未整理で重なった状態で固着した写真の処置方法は、
  ①10分程度水漬する
  ②慎重に写真同士を剥がし、一枚の状態に分離する
  ③乾燥させる(平置きしました)
  です。乾燥時にフィルムクリップなどがあれば良かったのですが、
  高価なので用意できませんでした。現場では洗濯ばさみの使用もやむを得ないかと考えています。
  また、写真どうしを剥がす際に、やはり
  よいお知恵があれば拝借したいと思います。よろしくお願いします。