2024年1月1日、石川県能登地方を震源とする強い地震が発生しました。被害にあわれた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

がれきの下で救いを待つ方々の一刻も早い救出を願い、また孤立し生活に困窮されている方々に向けて、奮闘されている関係者の方々に敬意を表します。

一方で被害が比較的軽微だった地域では復旧や復興に向けた動きも始まっていると思います。その際に、地域の歩みを刻んだ歴史遺産が廃棄されることが懸念されます。地域の真の復興には心のよりどころとなる地域の誇りが欠かせません。今回の災害を受けて、各地の資料ネットが下記のように史料保全の呼びかけを行っております(順不同)。

当会も近日緊急事務局体制への移行を予定しており、適切な時期を選び、関係団体と協力しながら被災地での史料保全活動を支援していきたいと考えております。(2024年1月5日現在)

(1月10日追記 1月8日より緊急事務局体制に移行しました)
(2月21日追記 2月21日より通常の事務局体制に復帰しました。資料に関するお問い合わせは引き続きメール、お問い合わせフォームで受け付けています)

新潟歴史資料救済ネットワーク

ウェブサイト

※被災者の方への呼びかけのほか、新潟県立歴史博物館からの支援可能物資などを公開されています

群馬歴史資料継承ネットワーク

ウェブサイト(Xにポストされている「歴史資料を捨てないで」チラシを閲覧できます)

X(旧Twitter)ポスト

NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク

ウェブサイト(「被災した歴史資料・文化財の応急処置などへのお願い」)

X(旧Twitter)ポスト

「歴史と記憶に関わる資料を捨てないで下さい」(Facebookによる呼びかけ)

情報提供を呼びかけている関連施設など

SNSやウェブサイトなどで文化財の被害や資料に関する情報提供を呼びかけている関連施設や団体を追記しています(順不同)。
開館再開に向けた業務、また日常業務の合間をぬって被災地の文化財、歴史遺産の状況把握につとめられる関係者の方々に敬意を表します。(1月10日追記)※順次情報を追記しています

石川県

・石川県立歴史博物館 「被災した古文書や美術品などの扱いについて(お願い)」
・石川県埋蔵文化財センター「被災した土器などの出土品の取り扱いについて(お願い)」
・能登町 「地域の貴重な「たからもの」を捨てないで!!」
・宝達志水町 「古い文書・美術品などをすぐに捨てないで!!」
 石川県内の相談窓口についてもまとめられています
・羽咋市歴史民俗資料館 「能登半島地震 歴史資料保全のお願い」
・七尾市「古い文書や美術品などをすぐに処分しないでください。」
・のと里山里海ミュージアム「能登半島地震による歴史資料や美術品などの保全のお願い」
・中能登町「古い文書や美術品などをすぐに処分しないでください」
・輪島市「古文書や美術品、出土品などを処分しないでください
・内灘町「古い文書や美術品などをすぐに処分しないでください
・令和6年能登半島地震被災資料対応WG
 ウェブサイト
 トップページ→「歴史資料のご相談」に進むと、歴史資料に関する各地の窓口を確認できます
   

富山県

・氷見市立博物館 X(旧Twitter) Facebook
  「【文化財レスキュー】令和6年能登半島地震に伴う文化財レスキューのお知らせ」
 「氷見市文化財レスキューのお願い」(Facebookの投稿からチラシを閲覧できます)

・高岡市立博物館 X(旧Twitter) Facebook
 伏木地区で実施された被災資料レスキューに関する報道などを報告されています

福井県

・福井県文書館 X(旧Twitter) Facebook
 Facebookの投稿などで、自宅や集会所などで被災してしまった資料について、文書館や最寄りの文化財課などに連絡を呼びかけられています

新潟県

・上越市立歴史博物館「被災した文化財等の保護をお願いします」
・上越市「古文書をすてないでください(公文書センターからのお願い)」
・新潟市文書館「令和6年能登半島地震に伴う歴史資料等の救済について」

その他の機関・施設など

・全国歴史資料保存利用機関連絡協議会
 ウェブサイト X(旧Twitter) Facebook 
 ”資料保存利用機関等被災状況”ページで関連施設の被害状況を公開されているほか、SNS上でも情報提供を呼びかけられています