宮城ネットからのお知らせです。東北大学では以下のように、3日間にわたって、資料保全に関する講座を開催するとのことです。参加は無料ですが、事前の申込が必要です。お申し込み・お問い合わせは、東北大学総合学術博物館の藤澤さま rekisiNW@museum.tohoku.ac.jp までお願いいたします。
歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業 東北大学拠点 歴史文化資料保全コーディネーター講座
◇開催日時:2019年2月27・28日、3月1日 9:45~17:00
◇会 場:東北大学大学院理学研究科合同A棟2階第3講義室
◇主 催:歴史資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点
https://rekishi.irides.tohoku.ac.jp/index.html
◇担当部局:東北大学学術資源研究公開センター
◇受 講 料:無料
東日本大震災以降も各地で災害が続き、地域で継承されてきた文化財等の資料が被害を受けています。
地方の資料館などでは、多種多様な資料が収蔵されている事例は一般的です。これら資料が被災した場合、種類ごとに異なる取り扱いが必要となります。しかし、文化財を担当する職員や資料館学芸員が少なく、少人数で全ての分野の歴史文化資料等などに対処しなければならないところも珍しくありません。また、都道府県の文化財担当職員や博物館学芸員は、広域にわたる地域の歴史資料等の保全活動にあたって、少人数で多分野にわたる調整を行う必要に迫られることもあります。
本講座は、様々な分野の専門家が、東日本大震災などでの保全活動の経験を踏まえ、資料ごとに、対処方法や注意点、どのような機関や組織と連携すると良いかなどを解説します。多様な資料の保全に直面した際、踏まえておくべきことを知っておくことで、地域での歴史文化資料などの保全活動全体をコーディネートしていくことが可能となります。
本講座は、このような人材を育成していくための教育プログラム開発を目指しています。受講された方々の意見を踏まえ、講座の内容を実践的なものに高めていきます。
◇受講申し込み案内
下記メールアドレスに、氏名・所属・連絡先と受講希望日時を明記の上、事前に申し込んでください。
全ての講義を受講した受講者には、受講証明書を発行します。公的な制度にもとづくものではありませんので、ご注意ください。一部のみの受講も可能です。ただし、受講証明書は、全ての講義を受講した場合のみ発行可能です。
◇問い合わせ・申込先: 東北大学総合学術博物館 藤澤 rekisiNW@museum.tohoku.ac.jp
◇講義内容と担当者
○2月27 日(水)
9:45~10:45 1:講義全体の説明、災害直後の対応=藤澤敦(総合学術博物館)
11:00~12:00 2:法律上の文化財の範囲と保全対象=関口重樹(宮城県文化財課)
13:00~14:00 3:保全活動の体制構築と安全確保=藤澤敦(総合学術博物館)
14:15~15:15 4:遺跡・建造物など不動産資料への対応=関口重樹(宮城県文化財課)
15:30~16:30 5:3次元計測技術による被災状況の記録=鹿納晴尚(総合学術博物館)
16:40~17:00 意見交換
○2月28 日(木)
9:45~10:45 6:様々な資料の保全①:古文書・古記録=佐藤大介(災害研)
11:00~12:00 7:様々な資料の保全②:考古学資料=菅野智則(埋蔵文化財調査室)
13:00~14:00 8:様々な資料の保全③:有形民俗資料=小谷竜介(東北歴史博物館)
14:15~15:15 9:様々な資料の保全④:無形民俗資料=高倉浩樹(東北アジア)
15:30~16:30 10:様々な資料の保全⑤:美術系資料=安田容子(災害研)
16:40~17:00 意見交換
○3月1日(金)
9:45~10:45 11:様々な資料の保全⑥:地学系資料=鹿納晴尚(総合学術博物館)
11:00~12:00 12:様々な資料の保全⑦:生物系資料=鈴木まほろ(岩手県立博物館)
13:00~14:00 13:様々な資料の保全⑧:行政文書・写真記録=加藤諭(史料館)
14:15~15:15 14:文化財マップの防災への活用=蝦名裕一(災害研)
15:30~16:30 15:被災しない体制構築の課題=藤澤敦(総合学術博物館)
16:40~17:00 意見交換
(部局名のみのものは東北大学)
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