2013年4月13日に発生した淡路島地震に関して、史料ネットでは16~17日かけて、地元自治体のご協力の下、被災地域である淡路島の巡回調査を実施しました。

【調査概要】
16日:淡路市
17日:洲本市および南あわじ市

実際に現地確認を行い、洲本市では稲田家(徳島藩城代家老)歴代墓所での墓石の倒壊が確認されるなど、石造物の倒壊被害については多数確認されましたが、
兵庫県からの発表(17日16:00現在)の通り、被災家屋の多くは一部損壊であり、全壊家屋はありませんでした。
また、いくつかの旧家にも訪問し、史料の無事を確認しております。
そのため、すぐさま家屋や蔵の解体が行われるという懸念は少なく、緊急的な史料保全の必要ないと考えられます。

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歴代稲田家墓所

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歴代稲田家墓所・墓石倒壊のようす

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地元教育委員会担当者との巡回調査

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史料ネット事務局会議

 

今回の巡回調査にあたっては、地元教育委員会の担当者の方々をはじめ、関係者・所蔵者のみなさまに多大なご協力いただきました。
災害への対応が続くお忙しい中ご協力をいただき、あらためて感謝申しあげますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

史料ネットでは、引き続き被災地の情報収集を行うとともに、必要に応じて緊急的な対応策をとりたいと考えております。
被災地の歴史資料・文化財などの被害状況の様子や、資料の処置方法に関するご相談がありましたら、史料ネットまでお寄せ下さい。

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