2011年台風12号豪雨水害を契機に設立された「歴史資料保全ネット・わかやま」の公開フォーラムのお知らせです。


公開フォーラム
「地震・津波・洪水と文化財一台風12号被災資料保全活動の経験から一」
 東日本大地震では津波によって海水・ ヘドロの被害を受けた歴史資料の救出が注目され、現在も資料の保全活動が継続されています。一方、和歌山県では、昨年9月の台風12号による洪水で、紀南地方を中心に大きな被害が出ました。人命・財産が失われただけではなく、人々の生活の痕跡である歴史資料(文化財・諸記録)の流失・廃棄という事態も生じました。このような状況に対し、 「歴史資料保全ネット・わかやま」 (有志団体)と「豪雨被害歴史資料保全対策プロジェクト」 (和歌山大学紀州経済史文化史研究所内)が設置され、連携して保全活動に取り組みました。
 近い将来、和歌山県には必ず地震・津波が襲ってきます。歴史資料に対する被害をどう少なく食い止めるのか、そのためにはどういう対策が必要か。洪水の経験をまとめ、地震・津波に対する教訓を得たいと考え、取り組みの成果と今後の課題を公開で検討するフォーラムを企画しました。多数のご参加をお待ちしています。
日時:2012年2月19日(日) 13:30 ∼16:30
場所:和歌山大学まちかどサテライト(和歌山市本町2- 1フォルテワジマ6階)
※まちかどサテライトに駐車場はありません。公共交通機関でお越しいただくか、近隣の有料駐車場をご利用ください。
申込不要、入場無料、関心のある方ならどなたでも
主催:和歌山大学紀州経済史文化史研究所、歴史資料保全ネット・わかやま
後援:和歌山大学防災研究教育センター
〈プログラム〉
■趣旨説明
和歌山大学豪雨被害歴史資料保全対策プロジェクト責任者、歴史資料保全ネット・わかやま代表 藤本清二郎
■報告1 被災資料の確認調査について 蘇理剛志、前田正明
■報告2 被災資料の救出と保全修復 藤 隆宏
■汚損資料の洗浄・乾燥実演
歴史資料ネットワーク副代表、近大姫路大学講師 松下正和
■講演1 「地震・水害と地域歴史遺産」
歴史資料ネットワーク代表、神戸大学大学院教授 奥村 弘
■講演2 「組織論から技術論へ一被災文化財に対して誰が何をできるのか一」
東北学院大学准教授 加藤幸治
■提 言
チラシは↓です。
http://bit.ly/yFhbai