新年最初の投稿です。事務局一同、本年のみなさまのご健康とご多幸をお祈りしております。ほどなく、阪神・淡路大震災から19年、東日本大震災から3年を迎えますが、それぞれの地域で歴史資料の保全やその活用にむけた取り組みが粘り強く続けられています。関係者の皆様に敬意を表するとともに、私たちもそうした活動に連なることができるよう、いくつかの企画を準備しているところです。引き続き会の活動にお力添え賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

さて、日本史研究会では、以下の要領で1月例会「被災歴史資料保全活動と災害史研究―3・11以降の歴史学の課題―」を開催されます。事前申込みは不要です。ぜひご参加ください。

日本各地で災害が継起する中で、歴史資料保全活動とそれを支える組織が全国的に広がっている。東日本大震災以降には、このような活動や災害史研究の 重要性が、歴史学界の中で全国的な課題としていっそう強く認識されるようになった。本例会では、現在もなお進行中の東日本大震災による被災歴史資料保全 活動の現状と課題や和歌山県での取り組みを学びつつ、災害そのものを日本史研究の中に位置づける方法を議論する場とする。

  • 日時:2014年1月26日(日)13:00-17:00
  • 会場:機関紙会館5階大会議室
  • 京都市上京区新町通り丸太町上ル東側(地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩5分)

  • 報告:
    • 佐藤大介氏(東北大学) 「地元の歴史をのこす・学ぶ-東日本大震災後・宮城でのとりくみから-」
    • 大林賢太郎氏(京都造形芸術大学) 「京都造形芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター(歴史遺産研究部門)における被災資料等保存処置の取り組みについて」
    • 前田正明氏(和歌山県立博物館) 「2011年9月の紀伊半島大水害時における資料レスキュー活動とその後の取り組み」
  • url:http://www.nihonshiken.jp/regular-meeting/458-201401-reg.html