歴史資料ネットワークでは資料保全ボランティアの方からのご意見をもとに、「被災資料の取り扱いを学ぶ」と題する全4回の連続ワークショップを開催しています。本企画の第3、4回目となるワークショップを、11月26日(日)、12月2日(土)の日程で開催します。参加を希望される方は下記要領をお読みのうえ、お申込みフォームよりお申込みください。

日時・会場

11月26日(日)  第3回 焼損資料の応急処置(和紙による周囲補強)
12月2日(土)   第4回 帳面などの和綴じ 
 会場:神戸大学文学部学生ホール
(神戸大学文学部へのアクセス)http://www.lit.kobe-u.ac.jp/information/access.html

タイムテーブル(予定)

 12:30    受付開始
 13:00-14:00 座学(過去の災害対応の概要)
 14:00-14:15 休憩
 14:15-16:30 実技講習
 16:30-16:45 振り返り
 講師:松下正和(歴史資料ネットワーク副代表/神戸大学地域連携推進本部特命准教授)

お申込み

11月24日(金)までに、下記お申込みフォームに必要事項をご記入ください。
 →第4回(12/2)について、11月30日(木)まで追加の申し込みをお受けできます(11/26追記)
定員:各回とも20名
※両日程のご参加、希望する日程のみのご参加いずれも可能です。
 2日間の参加を希望される方は、お手数ですが第3回、4回両方のフォームにご入力ください。
①第3回ワークショップお申込みフォーム(11/26) ※終了しました
②第4回ワークショップお申込みフォーム(12/2)

開催趣旨

 歴史資料ネットワークでは、資料保全作業をお知らせする「資料保全ボランティア」メーリングリストを設けています。この仕組みは当初、被災地現地での史料レスキューなどの情報をお送りすることを目的に開始されました。その後各史料ネット間の広域連携などが進んだことから、現在は必ずしも当初の想定通りには運用されていない状態にあります。また、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響から対面作業の実施が困難になり、メーリングリストの運用が著しく低位になりました。
 史料ネットではボランティア間の交流や、メーリングリスト運用のあり方を考えるため、2021年9月に資料保全ボランティアの方を対象に、登録の経緯や希望する企画などについてアンケートを実施しました。保全した資料についての講演など多数のご意見をいただく中で、資料保全のノウハウに関する講習の希望が最も多く寄せられる結果となりました。
 能登地方を震源とする地震、梅雨前線による豪雨など、本年も各地で災害が発生しています。将来的に発生する災害に備え、歴史資料について事前に被災時の初動対応やその後の処置について理解を深めておくことは重要であると考えます。
 本企画ではボランティアの方からいただいたご意見をもとに、被災資料の処置について、発災後の対応から保全に至る過程と、その中で必要となる被災資料の取り扱いを学ぶ全4回のワークショップを予定しています。登録ボランティア、史料ネット会員以外の方もご参加いただけますので、関心をお持ちの方はどうぞお気軽にご参加ください。