歴史資料ネットワークでは、来る9月10日(日)、18日(月・祝)の日程で、被災資料の取り扱いに関するワークショップを開催いたします。水損資料の乾燥やその後の簡易修復など、全4回の開催を予定しています。10月以降の開催予定につきましては、日程が決定次第お知らせいたします。参加を希望される方は、下記要領をお読みのうえ、お申込みフォームよりお申込みください。

日時・会場

9月10日(日)  第1回 水損資料の吸水乾燥(吸水紙による吸水乾燥、スクウェルチパッキング法)
9月18日(月・祝)第2回 汚損資料の洗浄、リーフキャスティングマシンを使ったすきばめ体験 
 ※9月分の日程は全て終了しました。ご参加いただいた皆様に御礼申し上げます。
 ※10月以降に計2回のワークショップを予定しています。

  開催日程については歴史資料ネットワークのwebサイトなどでお知らせする予定です。
会場:神戸大学文学部学生ホール

タイムテーブル

 12:30    受付開始
 13:00-14:00 座学(過去の災害対応の概要)
 14:00-14:15 休憩
 14:15-16:30 実技講習
 16:30-16:45 振り返り
 講師:松下正和(歴史資料ネットワーク副代表/神戸大学地域連携推進本部特命准教授)

お申込み

9月8日(金)までに、下記お申込みフォームに必要事項をご記入ください。
定員:各回とも20名
※両日程のご参加、希望する日程のみのご参加いずれも可能です。
 2日間の参加を希望される方は、お手数ですが第1回、2回両方のフォームにご入力ください。
①第1回 9月10日 参加申込フォーム 
②第2回 9月18日 参加申込フォーム

開催趣旨

 歴史資料ネットワークでは、資料保全作業をお知らせする「資料保全ボランティア」メーリングリストを設けています。この仕組みは当初、被災地現地での史料レスキューなどの情報をお送りすることを目的に開始されました。その後各史料ネット間の広域連携などが進んだことから、現在は必ずしも当初の想定通りには運用されていない状態にあります。また、2020年には新型コロナウイルス感染症の影響から対面作業の実施が困難になり、メーリングリストの運用が著しく低位になりました。
 史料ネットではボランティア間の交流や、メーリングリスト運用のあり方を考えるため、2021年9月に資料保全ボランティアの方を対象に、登録の経緯や希望する企画などについてアンケートを実施しました。保全した資料についての講演など多数のご意見をいただく中で、資料保全のノウハウに関する講習の希望が最も多く寄せられる結果となりました。
 能登地方を震源とする地震、梅雨前線による豪雨など、本年も各地で災害が発生しています。将来的に発生する災害に備え、歴史資料について事前に被災時の初動対応やその後の処置について理解を深めておくことは重要であると考えます。
 本企画ではボランティアの方からいただいたご意見をもとに、被災資料の処置について、発災後の対応から保全に至る過程と、その中で必要となる被災資料の取り扱いを学ぶ全4回のワークショップを予定しています。登録ボランティア、史料ネット会員以外の方もご参加いただけますので、関心をお持ちの方はどうぞお気軽にご参加ください。