2016年最初の投稿です。本年も歴史資料ネットワークではさまざまな活動を通じて、被災地の資料保全活動や地域のなかで歴史を考える取り組みを続けてまいります。引き続き、ご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。また、関連の催しや出版などございましたら、こちらまでお知らせいただければさいわいです。

さて、茨城ネットからのお知らせです。今月は1月4日より作業が開始されております。こちらも引き続きご支援賜りますよう、お願い申し上げます。

□常総市役所の水損行政文書等復元計画への支援について(2016年1月)

去る9月10日に発生した台風18号による豪雨災害により、常総市役所では永年保存文書約25,000点が水損被害を受けました。これは旧水海道市成立前の旧町村役場引継文書約7,000点を含み、中には元禄15年(1702)検地帳などの近世文書も見られます。

茨城史料ネットでは、茨城県教育庁文化課、茨城県立歴史館、茨城地方史研究会、国文学研究資料館、国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進室、全国歴史民俗系博物館協議会、国立公文書館などとともに、多くのボランティアの方々の参加を得て、これまで水損した永年保存文書のレスキュー活動を実施してきました。
具体的には、青木睦、林貴史両氏の支援を受け、永年保存文書をすべて文書庫から搬出しました。そして、(1)水損被害を免れた文書を安全な場所で保管する、(2)水損被害の軽微な文書を送風により自然乾燥させる。 (3)被水損害の甚大な文書について今後の真空凍結乾燥処理に備えエタノール洗浄とパッキングを行う、の3つの作業を行ってきました。

その後、常総市役所では水損文書の復旧に向けた独自の取り組みを開始しました。具体的には、「常総市役所水損行政文書復元計画書」を策定し、市役所内に現地本部を置いて、市職員の手による上記の復元作業を始めました。2016年1月からは担当市職員の増員も予定されています。
また同時に、茨城県教育庁文化課を通じて各機関・団体に対し、水損文書の復元に向けた専門的見地からの支援の依頼がありました。水損文書には専門的見地から技術的支援の必要なものが多数存在します。大量の水損文書の復元には今後数年かかる見通しです。茨城史料ネットでは、常総市役所による水損文書の復元に向けた取り組みを引き続き支援しています。

つきましては、2016年1月の常総市水損文書の復元作業について、下記のとおりお知らせします。多くの方々に御参加いただき、一日も早い復旧へ向けて御協力を賜れれば幸いです。
現在の作業は常総市役所が中心に行っていますが、参加希望の方の集約については、今までどおり茨城史料ネットが支援していきます。
度重なるお願いとなって恐縮ですが、皆様の御協力と御支援を引き続きよろしくお願いします。

●支援作業の内容
水損文書のエタノール洗浄およびパッキング作業
自然乾燥文書の開頁作業

●作業日時 : 祝日を除く月曜から金曜日、いずれも9時~16時00分です。
1月4日(月)、6日(水)、7日(木)、8日(金)、12日(火)、13日(水)、14日(木)、15日(金)、18日(月)、19日(火)、20日(水)、21日(木)、22日(金)、25日(月)、26日(火)、27日(水)、28日(木)、29日(金)

●集合場所・集合時刻
常総市役所 第一分庁舎(本庁舎の向かいの3階建) 2階  9時集合
※常総市役所へのアクセス
常総鉄道 水海道駅下車 徒歩8分
常総鉄道へは、つくばエクスプレス 守谷駅、またはJR常磐線取手駅から乗りかえになります。
常総鉄道の水海道駅以北も、通常の本数で運転しています。
例 秋葉原 8:00発 守谷 8:35着 8:39発 水海道 8:51着

●募集対象
被災文書救助活動の経験を日常の活動に生かしたい方
文書取り扱い経験のある専門スタッフとして支援したい方
未経験でも被災資料復旧を支援したい方

●準備装備品
・力仕事に対応しやすい装備で対応してください。
※一部にカビの発生が見られます。塵挨やカビ胞子の予防のため、マスク・ゴーグルなど必要と思われる防護を各自用意してください。
・汚れてもよい服装、またはエプロン
・マスク(NIOSH N95準拠等)
・使い捨て手袋(薄型ラテックス手袋)等
・ゴーグル、アイガード等
・ウエットティシュ、タオル等
・昼食、飲料水等(市役所近くで購入も可能)

●参加申し込み方法
・以下のフォームに必要事項を記入して、joso.archives.rescue@gmail.com(常総市公文書レスキュー参加集約担当)までお送りください。

(1)氏名:
(2)携帯電話番号:
(3)メールアドレス:
(4)参加希望日程: 例)12月10日午後・12月21日午前
(5)その他伝達事項: 例)21日は1時半頃到着

※なお、上記のアドレスでは参加者集約のみ承っておりますので、活動内容については、茨城史料ネット副代表の白井哲哉(tetsushi@slis.tsukuba.ac.jp)までお尋ねください。