国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進本部では12月13日10時より京都国立博物館において、文化遺産防災国際シンポジウムを開催するとのことです。参加には事前のお申し込み(定員200名)が必要です。詳しくは、こちらのURLをご覧下さい。

日本列島各地で災害への備えが課題とされ、世界文化遺産など大量の文化遺産が集積する歴史都市京都でも、大地震とそれに伴う大火災発生時の文化遺産救援活動が課題となっている。ユネスコは非常時の文化遺産の保護救援のため、関連国際NGO 国内委員会からなるブルーシールド国内委員会の設置と、その国際的国内的な貢献を求めている。英米豪などの先進的経験に学び、京都と日本での今後のあり方を、広く文化財所有者や関係専門家などと検討していきたい。

シンポジウム参加専門家(敬称略)

海外専門家
ピーター・ストーン(英国)、コリン・ウエグナー(米国)、スー・ハトリー(豪州)、バラト・ワラト(ネパール)、カイ・ワイズ(ネパール)、高橋暁(ユネスコ)
国内専門家
土岐憲三、竹下弘展、川﨑保彰、栗原祐司、井口和起、佐々木丞平、地主智彦、矢野和之

シンポジウム構成

開会挨拶
独立行政法人国立文化財機構理事長 佐々木丞平 5分
基調報告
ユネスコ太平洋事務所企画専門官 高橋暁 「ユネスコ・BSの取組と日本の課題」 30分
海外報告
世界はブルーシールド(BS)にどう取り組んでいるか 120 分
1)国際BS委員会事務局長 ピーター・ストーン 「BS国際委員会が各国BS国内委員会に期待するもの」 30分
2)米BS国内委員会 コリン・ウエグナー 「米国のBS国内委員会設立と海外での文化遺産救援活動」 30分
3)豪BS国内委員会委員 スー・ハトリー 「オーストラリアはなぜBS国内委員会を設立したか」 30分
昼食休憩 65分
4)ネパールICOMOS委員長 カイ・ワイズ、ネパールICOM 委員長 バラト・ワラト
「ネパール大地震時の世界遺産都市カトマンズでの文化遺産や博物館の被災と救出救援復興」 30分
国内報告
京都の文化遺産を災害からどう守るか 90分
1)立命館大学教授 土岐憲三「京都の文化遺産を地震火災から守る」 40分
2)京都府教育委員会文化財保護課 竹下弘展「京都の文化財保護と防災の取組」 25分
3)京都市消防局予防部文化財係長 川﨑保彰「京都の文化遺産を火災から守る」 25分
休憩 20分
ディスカッション 「京都の文化遺産を災害からどう守るか」 80分
司会    栗原祐司 国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進室長
パネリスト 助言者(国際BS代表、米BS代表、豪BS代表、ユネスコ)
井口和起 京都府立総合資料館顧問、 佐々木丞平 京博連(京都市内博物館施設連絡協議会)会長、
地主智彦 文化庁文化財調査官(美術学芸課歴史資料部門)、 矢野和之 日本イコモス事務局長
閉会挨拶
京都仏教会事務局長 長澤香静 5分